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十日日記


2003-09-05

Link ThinkPad T21のその後

ThinkPad T21にはMobile Pentium IIIの800MHzが載っている。あるていどのCPU負荷をかけつづけてるとファンが回り出し、本体奥の左側面にある廃熱口か生暖かい空気が出てくる。このファンの音は静粛で、さほど気にならない。ThinkPadの雑音という観点では、最悪レベルの雑音は小さい。

しかし、いくつか嫌な音がある。まずACアダプターを刺しただけでジーッという高周波が出る。それからときおり内部からポーッポーッポーっという周期的な音が出る。前者については未使用時にプラグを抜いておくことで対処可能だが、後者はよくわからない。ハードディスクから漏れているかもしれないので、一概にThinkPadそのものを犯人だと決めつけることはできない。

発熱について。筐体裏面が熱くなるが、触るわけではないから問題は少ない。むしろハードディスク入れになっているパームレスト左側の発熱が気になる。ハードディスク選びには熱のことも考えて4200rpmのMK4025GAS(東芝)にしたのだが、見込みちがいがった。近所の量販店でサンワサプライのパームパッド(ジェルパッド)を買って装着してみたが、いまいちなじめない。

驚いたのはKNOPPIXとの親和性の高さだ。内蔵LANを自動認識するばかりでない。FLORAを使っていたときには緩慢だったマウスカーソルの動きが、ThinkPadだとちょうどよくなっている。

それからトラックポイントでのWebブラウジングは、いつのまにかIEを操作するときにだけはトラックポイントを右手中指で操作するようになっていた。スペースバーは右手人差し指で押している。

追記030914。内部からの周期的な音は、〈コントロールパネル〉-〈電源オプション〉-〈詳細設定〉タブで「CPU省電力」の項目を「オート」から「使用しない」に変更すると解消される。この情報は、ThinkPad Clubの過去ログから得た。

Tags: PC

2003-09-08

Link どこでも聞くために

台所で洗い物をしていると退屈になり、何か聞いていたい気分になる。換気扇や給湯器の音がうるさいので、部屋の音響機器を再生させても台所まで音がとどかない。最初は台所にスピーカーを設置しようと考えたが、ケーブルを引きまわさなくてはならない。無線システムは高価だ。結局、パイオニアのコードレスヘッドホンSE-IR250に落ち着いた。赤外線方式なので可聴範囲はかぎられるが、六畳一間の我が家には十分だ。購入後3カ月してもよく使っているので、これはいい買い物をした。

ジョギングをしていると退屈になり、何か聞いていたい気分になる。去年からずっと同じコースを走っているから風景にも飽きてきた。(もっと正確に言えば、私が走るのは真夜中で、しかも室内用のメガネのまま走っている。だから実は風景はあまり見えていない。)こちらは、USBメモリー型のMP3プレーヤー「musicdrive α」を購入することでしのいだ。選んだわけは単純で、いちばん安かったからだ。

この製品のMP3再生機能はUSBメモリーのオマケである、と割り切って考えたほうがよい。MP3再生機としての性能は最低水準だろう。曲順変更もできなければ(書き込み順に固定)液晶画面もない。リモコンのロックもない。音量変更と曲の変更とが同じダイヤルを使うようになっているから、しょっちゅう操作をまちがえる。私が聞くのは落語などの長尺なものばかりで数席分しか入らないから煩わしさを感じないが、ここに音楽ファイルを入れて楽しむことは考えにくい。

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2003-09-09

Link ThinkPad T21のその後の後

PowerBook 100/140/170には、本体を傾斜させるような脚がついていた。単独のキーボードでもそうなっているように、キーボードは奥に沿って迫り上がっていく構造のほうが打鍵しやすい。ThinkPadにはポート・リプリケーターIIという商品があって、これを使うことによりキーボードの傾斜が実現できる。

たかがキーボードを底上げするためだけに2万円を払うのは馬鹿らしいと感じる向きもあろう。私もそうだ。パームレストや本などを本体後部に敷いておけば、それで十分と言える。しかしもう少し体裁に気をつかうなら、半球型のゴム脚を本体底部の奥側に設置するとよい。

2002年1月21日の日記にあるとおり、新宿の東急ハンズ6階でゴム脚が買える。以前は8個入りで400円だったのだが、きょう行ってみたら4個で250円と、25%値上げされていた。商品名も「アシスト」から「戸当りクッション」へと変更されている。ともかくゴム脚を買って取り付けると打鍵は快適になる。最初は効能を実感しにくいかもしれぬが、除去してみるとすぐにわかる。快適になったことにはあまり気がつかないのに、不便になるとたちどころに気がつくのが人情の不思議だ。

ハンズのあとに西口のヨドバシカメラに寄って、新トラックポイント・キャップのひとつである「ソフトドーム」を買う。先が広くて柔らかく、滑り止めのイボがある。指との接触面積が大きいので、操作性は従来のものよりも高い。柔らかいのでプレス・セレクトもしやすい。また、汚れもつきにくそうだ。ただ私は脂性で、指先がベトベトとしているとソフトドームでは指先が滑って不快に感じる。従来のものはザラザラしていて重たいのだが、滑らないのがいい。そういうわけで、私の中では従来型が勝利した。

ついでに並んでいたThinkPadと関連機器とを触る。T40は個体差があるのだろうか、陳列されていた2台のうち、1台のタッチはいいのだがもう一方がよくない。全体としてはストロークが浅いようだ。X31も同様で、このストロークの浅さならタッチをもう少し軽くしたほうがよい。意外だったのはウルトラナビ付きUSBキーボード(31P8974)で、これはかなりへなちょこ感の強いキーボードだった。わりと好みだ。

Tags: PC

2003-09-17

Link バイタライト

バイオライトのパクリかと思ったのだが、そうではなく由緒ある製品のようだ。

私は目が弱いほうなので、バイオライトのありがたみは日々実感している。ところがこの照明装置にも若干の問題がある。ひとつは専用電球(松下製ミニクリプトン球60W型100V専用)が入手しにくいこと、もうひとつは発熱(消費電力)が大きいことだ。

バイタライト(旧トルーライト。EXライトも同等品か)は改良型蛍光灯のひとつだ。通常の蛍光灯とは異なり太陽光に近いスペクトルをもつフルスペクトルライトで、紫外線まで出す。ハチュウ類をペットとして室内で飼っていらっしゃる方々のあいだでは、ペットの疑似日光浴用に使用されているらしい。そのほか長寿命・低消費電力などの特徴をもつ。

直管形しかないので家の蛍光灯では確かめられないが、一般的なデスクスタンドの光源として使えるかもしれない。20Wていどだから、バイオライトよりも発熱は少なかろう。

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2003-09-21

Link 西條凡児の間

ヱスビーの5/8チップはなぜ5/8なのかと子供心に不思議に感じていた。先ほどふと思ったのは、S/Bを数字にすると5/8に似ているなあということ。公式には、アメリカサイズの5/8なのだそうだ。(5/8チップの名前の由来より。)

それはともかく帰省中にテレビをつけていると、お盆のためなのか平時もそうなのか、関西地区限定の番組をやっていることが多かった。10年前のメンツはおいておくとして、桂雀々がけっこう出ていたのにビックリする。その雀々のページで推薦されている図書として戸田学『凡児無法録――「こんな話がおまんねや」漫談家・西條凡児とその時代』(2001年、たる出版)が挙がっていた。

話芸に興味が出てきたころから、西條凡児(1914〜1993)という名前だけは耳にしていた。たしか『パタリロ!』にも「おみやげ、おみやげ」のパロディが出てくる。関西弁で漫談をしたり視聴者参加番組の司会をしたりする元祖のような人だったらしく、上岡龍太郎をして「われわれは凡児さんの恩恵で生きている」と言わしめている。ついでにこの本には3人の序文があって、上岡のほか桂米朝・森繁久彌という豪華顔合わせだ。面倒になってきたので芸について詳しくは書けないが、この人は間のとりかたが実にうまかったようだ。

戸田の文章はけっしてうまくはないが、500ページ近くで二段組という内容と、何より西條凡児の生涯を扱った唯一の本という点で高く評価できる。また、漫談の速記が2本収められているのも嬉しい。

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2003-09-22

Link 夢見るシャンソン人形

「夢見るシャンソン人形」は、弘田三枝子のほかピーナッツ・中尾ミエ・伊東ゆかりなどなど多くの日本語カバーがある。そこまで人気を博したという原曲のフランス・ギャル版はどんなものであったのか興味が出てきたので、少し調べる。「フランス・ギャルデータベース」「フランス・ギャル――シャンソン人形の憂鬱」「フランス・ギャル人物評」で人となりについて学んだのち、歌詞カードのフランス語を仏英辞書やら仏英翻訳やら「France Gall 愛聴者のための仏語基礎文法」やらを頼りに読む。

原題である「Poupée de cire, poupée de son」のpoupeeは人形で、ドイツ語でもdie Puppeという。bonbonもそうだが、ドイツ語の単語にもわりとフランス語由来のものがある。sonはsoundだから、英訳すれば「Doll of Wax, Dall of Sound」、日本語訳では「歌でかためた蝋人形」といったところか――と思っていた。ところが、きょうとどいたベスト盤の日本語訳には「蝋人形 ヌカ人形」とある。sonはヌカなのだそうだが、ちょっと信じがたい。

追記2008-01-02。「信じがたい」と書いたが、冠詞を考えると「ヌカ」としかとれないらしい。どうも、故意にそのような作詞がなされた可能性があるという。

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2003-09-28

Link FMトランスミッター

9月9日の日記で、台所で洗い物をしながらMP3を聞くための方法をあれこれ考え、結局コードレスヘッドホンに落ち着いたことを書いた。ところが偶然スタパ斎藤の「MP3プレーヤー+FMトランスミッタで音楽を聴く!」を読んで、FMトランスミッターなるものが市販されていることを知った。iPod用にiTripがあるのは知っていたが、あくまでiPod専用に開発された製品なのだと思っていた。ヘッドホンの耳に密着する感覚は好きではないので、ラジオで受信できたほうが好ましい。

ラウダのXL-739が最も感度がよいらしい。砂川のイエローハットに行くと後継機種のXL-739IIが置いてあったので、3980円で購入。従来比で出力30%アップだそうだ。CD/DVD再生機のヘッドホン端子に同機のプラグをさし、周波数を合わせる。眠りかけたラジオからの音質は高くはないが、セレナーデを流すわけではないから問題にはならない。コードレスヘッドホンの場合には光(赤外線)が遮られると受信できなかったが、トランスミッターだと風呂場にも電波が届く。

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2003-09-29

Link 気分は選民、身分は貧民

マイケル・ムーア監督のDVDビデオを何本かお借りしたので、ひさびさに我が家のテレビにスイッチを入れて鑑賞した。見たのはデビュー作の「ロジャー&ミー」と「ザ・ビッグ・ワン」「アホでマヌケなアメリカ白人」の3本。のちの2本のほうが娯楽として笑える部分は多いが、私の関心を強く引いたのはデビュー作のほうだ。

「ロジャー&ミー」は、ムーアの故郷であるミシガン州フリントを舞台としている。この町はGM社の企業城下町で、当人以外の親類全員がGM社に勤めていた。ところがある日、GMはフリント工場の閉鎖を宣言する。8万人の従業員のうち3万人が職を失い、GM頼みでやってきた町の失業率はやがて25%に達する。失業の増加とともに社会は荒廃し、犯罪が増えていく。その荒廃のさまを撮ったのがこの映画だ。現在、町は破産し、フリントは州の管理下に置かれているという。

私がこの作品に興味を抱いたのは、昨春、父の実家である熊本県荒尾市を訪れたからだ。荒尾は大牟田のすぐ隣で、三井三池炭坑の炭坑町だった。だから私はフリントの状況を閉山後の荒尾に重ねて見ていた。その後観光に乗り出したところも似ている。ただし、フリントのほうが荒尾よりも悲惨であることは確実だった。犯罪者の増加によって刑務所が不足し旧GM工員が看守として雇用され、かつての同僚を監視する――このような事態には荒尾は陥っていない。子供たちの87%が貧困線以下の生活を強いられていることもない。

このDVDにはムーア自身による音声解説がオマケとしてついてくる。そのオマケの中でムーアは、同じく不況にあえいでも立ち直った地域のあることを指摘し、一企業の城下町だったフリントの住民は自ら動こうとせずGMの復帰を願うばかりだった、と住民の依頼心を批判している。また本編の中では、フリントの工場で起きた1936年のストによって組合が結成された事実を強調している。ムーアは住民の行動に期待していた。実際、映画の公開によってフリントの状況が好転することを夢見ていたようだ。

人びとの行動によって事態が変えられるという信念の背景には、民主制への信頼がある。民主制であるかぎり、一株一票ではなく一人一票だ。たとえ大企業でも、大っぴらに法に触れる行動をとることはそうない。望ましい方向へと法整備を行なっていくことが唯一の道であるとムーアは考えているように見える。私は民主制そのものに価値を見いだしているわけではないから、食えない民主制よりは食える独裁制のほうがマシだと思っている。

DVDの中で「物わかりのよい」労働者をときどき見かける。どう見ても抑圧されている側であるにもかかわらず、企業側の説明を真に受けて自らを納得させている人たちだ。いまはどうなっているのか知らないが、「自由主義史観」を語る人の中にもそのような者がいた。天下国家を語り悲憤するのに、自らが所属する地元の問題の解決に動こうとはしない。関心すら寄せないこともある。かつて戦中の国策標語に凝っていたころ、そういう不幸な人びとのために「気分は選民、身分は貧民」という標語を作成した。自らの置かれている立場の自覚なしに天下国家を語れたほうが、気分はよいのかもしれない。

上のような事例を見ると、公教育は人びとを従順にさせるだけでしかないのか、という気持ちになることがある。おそらくムーアは行動しない評論家を評価したりはしないだろうが、従順な人たちが行なっているのは評論ですらなく、誰かの受け売りでしかない。受け売りであるという自覚があればよいのだが……。

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プロフィール

渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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