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十日日記


2003-11-04

Link 餌付け寸前

井の頭公園を通り抜けようとしていたとき、池の南岸のベンチにカラスが2羽いるのを見かける。2羽ともあまり太っておらず、そのせいで頭が大きく見える。カラスの視線の先には、七五三の衣装なのか黒い着物を身にまとった女の子がいた。女の子は左手にビニール袋をもっていて、中には「ふ」のようなものが入っている。

カラスはぜんぜん逃げようとしない。女の子のほうもカラスをそれほどには恐れておらず、かといってまったく安心しているわけでもない様子だ。女の子はカラスに餌がやりたいようで、もっていた「ふ」をベンチに向かって投げるのだが、「ふ」だけあって届かない。どうなることか見ておきたかったものの、こちらにも用事がある。3度失敗するのを見届けて、その場を後にした。

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2003-11-07

Link 宅配業者の年賀状参入

カタログやチラシが郵便ではなく宅配業者から送られてくることがある。企業が大量発送する場合には、特に競争の激しい23区内からだと業者を使えばずいぶん配送料を節約できる。いっぽう個人が大量発送する機会といえば、筆頭にあげられるのは年賀状だろう。「クロネコヤマトの年賀状」などといって大口の年賀状(たとえば100通以上)に宅配業者が参入できないものだろうか。郵便局の収益に一定の打撃を与えられると思うのだが。

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2003-11-09

Link 全文検索ソフトを試す

いままで常用していた全文検索ソフトは、逐次検索型ではQGREP、索引作成型ではNamazu+search-sだった。これらを使っているうちに気づいた不満のうちで最大のものは、mhtファイルが検索できない点だ。残しておきたいWebページがあると、私はInternet Explorerを使ってmht形式で保存している。これらのページを検索したかった。

逐次検索型として乗り換え候補となったのはKWIC Finderである。最終更新が1999年のQGREPと比較して、Explorerっぽい操作性は親しみやすい。私が比較したかぎりでは、検索速度もQGREPより高速だった。そして何よりmhtファイルやPDFファイル、Wordファイルもそのまま検索できるのがいい。これで1000円は安い。すぐさまユーザー登録した。

KWIC Finderは索引作成型の検索ソフトでもある。NamazuのGUIクライアントとして使えるほか、独自方式の索引生成も行なえる。この方式を試してみることにした。

実はNamazuのmknmzでMy Documents以下の数個のディレクトリを索引作成しようとしたところ、Perlの使用メモリーがどんどん膨らんでOut of Memoryとなってしまった。--checkpointオプションやmknmzrcでの$ON_MEMORY_MAX制限を加えても、残念ながら解消されない。また、索引作成中はPerlのCPU負荷が100%付近に張り付いてしまい、他の操作がほとんど行なえなくなる。

KWIC Finderの索引生成がCPUにかける負荷は、mknmzよりも穏やかである。辞書を利用しないN-gram方式で、Namazuよりも漏れが少ない。その反面、索引の容量は大きくなる。810MBほどのディレクトリから数時間かけて生成された索引は、約650MBになった。ここまで大きくなると、起動して初回の検索には10秒ちょっとかかる。2度目以降はキャッシュが効くのか5秒ほどで検索される。いま風邪を引いているので「風邪」で検索してみたところ、去年も一昨年も誕生日の11/6に風邪を引いていることを知る。

索引作成型の商用ソフトとしては、ビレッジセンターのサーチクロスがある。こちらもmht形式に対応しており、検索の速さを売りにしている。アマゾンで引っかかったので、そのまま購入することにした。ダウンロード販売よりも、アマゾンからパッケージ版を買ったほうが安い。

サーチクロスでとまどったのは、インストール時の設定である。私はふだんAdministrator権限でインストールしてPowerUser権限で使用するのだが、サーチクロスはこういった使用を想定していないのか、PowerUser権限ではまったく設定がなされていない。検索したいファイルの種類だけ登録する必要がある。また、索引の保管場所を変更するくらいでレジストリをいじらなくてはならないのも嫌なところだ。

索引生成にかかる時間は謳いどおり短く、20分もかからなかった。KWIC Finderのときと同じ対象から生成された索引も、わずか33MBだ。このおかげか検索も1秒以内に収まる。応答の速さを至上とするなら、サーチクロスを選ぶのがよさそうだ。

サーチクロスで不安に感じるのは、検索漏れである。たとえば「リーマン」をKWIC Finderで検索したとしよう。このとき、ふつうに想起されるRiemannのほかにも、「サラリーマン」や「シュリーマン」が出てくる。ところがサーチクロスで同様に検索すると、txtファイルでは「サラリーマン」が出てくるのに、Wordファイルでは出てこない。(当然ながら、「サラリーマン」で検索するとそのWordファイルは出てくる。)この点KWIC Finderはさすがで、たとえば「上極限」で検索すると「上の極限」という表現も拾ってくれる。

また、サーチクロスのFAQにはPDFファイル索引作成の制約として、「日本語PDFではAdobe Type0フォント使用のもの。その他のフォーマットの場合、文書内に/ToUnicodeリソースを持っているもの。フォントの/EncodingがRKSJ系のもの」と書かれている。こんなのを読むと、はたしてTeXから作ったPDF文書は大丈夫だろうかと不安を覚える。(試した範囲では索引生成されていたが。)

もうひとつ注意しておきたいのは、Eメールの文書だ。Eメールの文章をエディターの自動整形機能を使って作成すると、単語の途中で改行が入ってしまうことがある。たとえば次のように――

古典にはコテンコテ
ンにやられました。

サーチクロスでは、「コテンコテン」で検索しても上記のような文章は検索できない。KWIC Finderでは、あいまい検索を有効にして「改行無視」オプションにチェックを入れれば、上のような文書も探すことができる。

以上から、KWIC Finderはイの一番のオススメ、イラチの方はサーチクロスを併用するとよい。

Tags: PC

2003-11-12

Link 総選挙雑感

10年前に小選挙区比例代表並立制が導入されたとき、私が想像した二大政党制時代の政党は英国風のものだった。すなわち厳格な綱領があり、党議拘束も厳しい。地域における党の地盤がわりとはっきりしている。こういう政党を想像していた。しかるに現実の我が国の選挙行動は英国風というよりは米国風で、党本位よりも候補者本位で選ぶ傾向にある。だから小選挙区制や、その結果として起こる二大政党制は日本にはなじまないのではないかと考えていた。

今度の選挙が近くなるにつれ、報道では「マニフェスト」や「二大政党制」といった語句が出てきた。また、自由党が民主党に合流するときにも二大政党制が言及された。それらの模様を眺めながら前段落のことを思い出しているとき、なんとなく感じがつかめた気がした。二大政党制が政党本位であるという認識が誤りで、この制度はむしろ政党の存在意義を薄くする役割を果たしているのだ。つまり、自由民主党であろうが民主(自由)党であろうが国会の構成員は政策別に分かれるのではなく、運動会の赤組・白組、相撲の東・西がごとく適当に分かれる。そして、そのときどきの選挙で勝ったり負けたりして政権を運営する。民主党は寄り合い所帯などと言われるが、それは自民党でも同じことで、そういったゆるい組織形態のほうが無党派の時代に適合しているのだろう。

ただし、現行の制度は単純小選挙区制ではなく、180議席の比例代表がある。比例代表は参院のようにしないかぎり党本位で選ばざるをえない。このときに注目されるのが、共産党や公明党といった組織力のある小政党だ。皮肉にも両党は日本では稀な近代政党で、政策は一本化され、党議拘束違反する者もない。この両党がどのような選挙戦術を立てて行動するのかが、今度の選挙の個人的な注目点だった。

結果は公明党の快勝だ。特に選挙区で9名/10名という当選率には驚いた。300の小選挙区すべてに候補者を出し、1議席もとれなかった共産党とは対照的である。また、公明党は比例区でも共産党(9議席)の3倍近い25議席を得ている。

では、二大政党は小政党とどのように選挙協力すればよいのだろうか。たとえば自民党が公明党と組む場合を考えよう。自民党にとってプラスの要因は、組織票が手に入ることだ。マイナスの要因は、いくつかの選挙区で議席を譲らなければならないこと、無党派層のアンチ公明党票が小選挙区・比例で民主党に流れることくらいか。つまり、信念をもった小政党と組む場合には、組織票とアンチ票を天秤にかける恰好になる。

結果を見ると、自民党と公明党との選挙協力は収穫があったと言えるだろう。民主党は社民党と選挙協力をするいっぽうで、共産党とは行なわなかった。これが吉と出たのか凶と出たのかは、選挙結果を詳しく解析しないとわからない。(社民党との選挙協力にはあまり効果がなかったようだ。)いずれにせよ、投票率の増大は今後も見込めないのだから、組織力の重要性は増すだろう。特に、宗教団体など得票に直結する組織をいかに取り込むかが二大政党の戦略になろう。

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2003-11-17

Link アマゾンで雨ざらし

amazon.co.jpの梱包は、年代とともに変化してきた。このところ見かけるボール紙の封筒だと、内側が粘着性のあるデコボコした材質になっていて、そこに本が剥き出しのまま収納されている。かつてはビニールでラッピングしてあったと思うのだが、経費削減なのだろうか。

ところで、我が家の郵便受けは戸外にあるので、雨の日の郵便配達は中身が濡れないか気がかりになる。特に大型の封筒は郵便受けからはみ出るから、雨が降ったらまず濡れる。いちど帰省中に『ぽすたるガイド』が配布されていたとき、実家から戻ってくると雨に濡れてゴワゴワになっていた。そういうわけで、最近のアマゾンの封筒には若干不安を感じていた。

アマゾンからの発送予定日は朝から雨が降っていて、そのまま段ボール封筒を郵便受けに突っ込まれると、まず濡れるであろうことが想像された。上まで持ってきてくれればよいのだが、このあたりの気づかいは配送を担当する日本通運の運転手の機転に頼るしかない。ちなみに新聞の夕刊は、雨の日にはビニール袋で包まれて配送される。クロネコヤマトは雨天ならメール便でも上まで持ってきて、ドアのノブにぶら下げておいてくれる。しかし配送者の質を考えると、佐川と日通はヤマトよりも落ちる。心許ない気分のまま家を出た。

午後帰宅。不安的中、封筒の約半分が濡れている。ふやけた部分を避けて開封したところ、本にも浸水していた。乾いたあとでも紙がゴワゴワしてページめくりに支障をきたすだろう。苦労して見つけた「注文に関する質問」という書式ページに必要事項と経緯を記入し、商品の交換を要求した。

アマゾンの対応はよかった。翌日に返事が届く。丁寧な詫びとともに返品・交換専用のペリカン便の電話番号を知らされ、そこに電話して商品を受け取りにきてもらうように、とある。商品引き渡し後2日で代替品が発送され、こんどは箱入りになって配達員から手渡しされた。ここで対応が悪ければ二度と買うまいと思っていただけに、今度の件ではアマゾンを見直した。

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2003-11-19

Link KNOPPIX, Woody, AEC-6280M, 2.4.21, FireWire, Yikes!の夜

(1)Kernel 2.4.21以降では、それまで認識していたIDEホストアダプターやFireWire機器を認識しないことがある。(2)Vine Linux/PPCなどのLinux/PPC用カーネルは、B&W G3 MacとG4/PCIとに内蔵されているFireWireポートを標準でサポートせず、今後のサポートの見込みも薄い。以下、経緯を記す。

我が家にはFireWire(IEEE 1394)周辺機器が3台ある。古い順に2.5型HDD(MOMOBAY CX-1)、3.5型HDD(SlimBox GXM-35F)、DVD-RAMドライブと並ぶ。これらの機器はすべて控え作成の用途で使用していて、小さなMOMOBAY CX-1には毎日のホームディレクトリのミラーを、3.5型HDDにはパーティション全体の控えを収めている。最後のDVD-RAM媒体には、ソフトウェアの更新版や古いデータを収録している。これらの機器のうち据え置き型の後者2台はふだんMacに接続し、必要に応じてThinkPadにつなぎ替えていた。

事の発端は、SlimBox GXM-35FをKNOPPIX 3.3J(03/09/24-03/10/15)で認識できなかったことにある。3.1J(03/01/20-03/02/26)では認識できていたのだから、奇妙な話だ。それでも3.1Jを使えばいいのだし、ほかにも私はKDE 3.1以降のアンチエイリアス処理が気に入らないので、さほど深刻には受け止められず放置していた。

より真剣に考えていたのは、PowerMac G4 400/PCI(Yikes!)のVine Linux/PPC上でFireWire機器を使用することだ。おぼろげな記憶ではMOMOBAY CX-1をFireWire接続して使用した覚えがあるのだが、今となってはいずれの機器も認識されない。Mac OSからでは認識されるから内蔵ポートの故障というわけでもなく、こちらも奇妙だなと感じていた。

最近になって、Debian GNU/LinuxでもPowerMac用のブート可能なCDイメージが配布されていることを知った。Index of /debian-cdのミラーサイトからダウンロードできる。KNOPPIXがDebianベースであることは知識としてあったから、Debianに移せばFireWire機器も同様に認識されるかもしれないと考えた。この考えが赤坂の夜は更けて――ではなく浅はかで、やがて泥沼に陥ることになる。

さて、Debian(Woody)はVine Linuxを置き換えるかたちでインストールするつもりでいた。ルートディレクトリはACARDのIDEホストアダプターAEC-6280Mにつないだハードディスクの中にあって、/dev/hde10にしている。boot:installでは画面が真っ白になったもののboot:install24で切り抜け、インストールオプションに進む。ところが豈図らんや、/dev/hdeが見えない。慌ててGoogleを検索すると、[debian-users:37803]の記事にぶつかる。どうやら既知の現象らしい。この段階で午前2時。疲れてきて、Vine Linuxも年内には2.6r3を出すみたいだから待ってみてもいいかな、などと日和はじめる。これまでの環境構築ももったいないし……。

ではせめてカーネルを安定最新版に更新して、FireWire接続が可能かどうか確かめてみようと思い立った。その段階で使用していたカーネルは2.4.20-0v12.26.1。2.4.22のソースが出ているので、ダウンロードしてmake、モジュールをインストール。(Linux活用日記を参照。)yabootの設定をして、再起動した。のちに知ったのだが、PowerMacユーザーならソースからコンパイルせずともPowerPC Kernel Archivesにて配布されているバイナリで間に合うだろう。

再起動するといつものように幕が開き――ではなくMacが立ち上がりメッセージが流れ出すのだが、今回は様子が変だ。hdeについて、「lost interrupt」という語句が頻発して出てくる。またしてもGoogle検索をするに、Debian PowerPC MLの2.4.21-ben2 and acard aec6280m (CONFIG_AEC62XX_TUNING)にはじまる一連のスレッドとまったく同じ状況が再現されている。このスレッドでは解決を見ていないばかりか、問題はAT互換機でも発生しているらしいことがLinux Kernel MLでも報告されている。「IDE and IEEE1394+SBP2 regressions」とあるとおり累はFireWireにも及んでいるから、KNOPPIXで認識できなくなったのはこのせいだろう。調べてみると、自動認識できていた3.1J(03/01/20-03/02/26)のカーネルは2.4.20-xfsだった。これは根が深そうだと思ったのが午前4時。

カーネルの更新もままならなくなったので、今度はMurasakiに目をつけてみた。このバージョンが古くて(0.5.4)モジュールが自動読み込みされないのかもしれない。そう思って#insmod ieee1394してみると、たちどころにKernel Bugが発生してデバッガーに落ちる。……もっと深刻な状況になってしまった。しばらく悪戦苦闘したのち三度Google検索をして、SuSE Power PC discussionsの中に該当記事を見つける。スレッドを追うに、B&W G3やG4/PCIに搭載されているFireWireチップにはohci1394.oではなくpcilynx.oを使用せよ、とある。LinuxのせいではなくB&W FireWireポートのほうが特殊だったようだ。この認識に到達したときには、すでに夜は明けていた。

IEEE 1394 on Linuxによれば、Linuxで利用できるFireWireインターフェイスはOHCI1394とPCILynxとの2種類だけで、いまはOHCI1394が事実上の標準となってサポートされているという。現にPowerMac用のカーネルであっても、PCILynxはカーネルオプションでオフになっており、pcilynx.oは存在しなかった。改めて設定を変更するのだが、あらかじめCharacter Devices→I2C Support→I2C bit-banging interfacesをチェックしておかないとpcilynxもチェックできないので注意を要する。そんなこんなで設定を終え、再起動。

こんどはさすがにinsmodでデバッガーに落ちることはなくなった。しかしスレッドで出ている結論と同じく、エラーが発生して使用できるまでには至らない。先の記事の筆者がスレッドを改めて書いているとおり、二束三文で買えるOHCI1394対応のFireWire PCIカードを買うのが安全・確実・迅速のようだ。ここに至ってようやく思い出した。かつてFireWireで認識できたはずと思いこんでいたMOMOBAY CX-1は、SUGOIカードのFireWireポートに刺していたのだ。その当時はMac本体の標準FireWireポートに問題があるというラトックの発表が出ていたので、用心して使わなかったのだった。

以上のようなわけで、事態はまったく好転しなかったものの、状況を理解することができたという点についてのみ満足のいく夜だった。

Tags: Linux

2003-11-21

Link FireWire, DVD-RAM, Linux Boot CD, Mozilla-Firebirdの夜

結局、LinuxでIEEE 1394を快適に使用するためにはOHCI1394対応のPCIボードがあったほうがよいことがわかった。もっとも、いま市販されているPCIボードはどれもそうだといって過言ではないから、てきとうに選んでも大きな問題にはならないだろう。私は、アマゾンで即日発送可能だったデンノーのMPFC-21にした。チップはTIのTSB43AB23で、kernel 2.4.20で自動認識する。G4/PCIの箱を開けたついでにAEC-6280Mのファームウェアを2.11から2.14に更新したが、kernel 2.4.21以降で発生する「lost interrupt」問題は解決しなかった。kernel 2.4.22でのHFS+サポートを使いたかったのだが、無念だ。

DVD-RAMドライブは/dev/sr0で認識される。Vine Linux/PPC 2.6r1のカーネルではUDF読み込みはオフになっているので、カーネルを再構築する必要がある。ついでに、危険とされているUDF書き込みもオンにしてみた。結果、読み込みはまったく問題ない。書き込みはたしかに危険で、書き込んだファイルがWindows 2000から見えなかったり、なぜかいきなり容量オーバーメッセージが出たりする。書き込む際にはext2にしておいたほうがよさそうだ。なお、DVD-RAMを使ってソフトウェアRAIDを試みる興味深いページがある。

Debian Woodyの件。ひと晩たって冷静に考えてみると、すでに私の環境にはyabootが組み込まれているのだから、Vine Linux起動CD-ROMのカーネルを利用してDebian Woodyをインストールすることはyaboot.confに追加設定すれば難なく行なえることに気がつく。実際に確かめてみたところAEC-6280Mに接続されている/dev/hdeも正しく認識されたので、この方法で問題なかろう。もう疲れてしまったが、いつかまた機会があればDebianを試してみたい。

試してみたいといえば、KNOPPIXのような1CD LinuxのPowerPC版を試してみたくなった。手元で試したのはKNOPPIX、Partition Image Rescue CD、Gentoo Linux Live CDの3種類だ。このうちログイン画面までたどり着けたのはPartition Image Rescue CD(のlive-safeオプション)のみで、ほかはlost interruptしたりデバッガーに落ちたりする。しかし、Rescue CDにしても/dev/hdeは認識されなかった。(参考:Gentoo LinuxをPowerMac G3 DT/233にインストールした方のページ。)

Linuxいじりのまとめとして、Windows版でわりと気に入ったFirebirdをVine Linux/PPCにも入れておこうと思った。CodeFactoryを参考にソースからmakeする。要した時間は3時間を超える。なぜMozillaのサイトにx86バイナリ版が置いてあるのか理解できた。PowerMac G4/400PCIでこの時間だから、もっと古いMacだと悲惨な結果になるだろう。

私がWindowsでFirebirdではなくInternet Explorer 5.01SP4を使いつづけている理由のひとつが、この点にある。Firebirdは更新が頻繁なので、そのつどインストールするのが面倒なのだ。実はVine Linux/PPCも、往々にして批判される更新ペースの遅さを私はむしろ評価している。Mac OS X 10.3発売の折り、Windowsと比較したMac OS Xの更新間隔の短さをアップルの幹部が自慢していたが、それは得てして利用者の不便を招くため必ずしも高評価にはならないのではないかと疑問に感じたものだ。もっとも、更新料徴収の回数を増やして収益増大につなげられるという点を自慢したかったのかもしれないが。

Tags: Linux

2003-11-23

Link hfsplusの夜

kernel 2.4.20でもHFS+(HFS-Plus)ファイルシステムを利用するためのパッチが岡本さんによって紹介されている。日本語ファイル名は化けるが、おかげでHFS+パーティションもマウントできるようになった。この機能は私がLinux/PPCを使いだして以来熱望していたもので、アレキサンダがぜんまいねずみに再会したような気持ちだ。

ところで、日本語ファイルが化けないようにNative Language Supportを使用したパッチを岡本さんは配布されている。このパッチを適用して作成しなおしたモジュールを使用すると、さわるフォルダーによってはデバッガーに落ちてしまう。もう少し詳しく見てみるため、以下ではhfsplus-20030702をhfplus、岡本さんのパッチをあてたものをhfsplus_nlsと簡単に書くこととしよう。

hfsplusではファイル文字列はUTF-8で表示される。日本語名ファイルを含むディレクトリにてhfsplusでls > out.txtしたものを見てみると、たとえば「ヒ??レッシ??センター000907.txt」のようになっている。たしかHFS-Plusでは濁点のカタカナは複数のコードポイントを使って表現すると飯森さんのページで目にしていたから、そのせいだろう。

話の概略としては、hfsplusではHFS+で保存されるUTF-16 NFDをUTF-8 NFDで表示している。これをhfsplus_nlsではEUC-JPに変換するのだが、こちらはNFCを前提としているために一部の文字が変換されない――ということだろう。解決策としては、hfsplusの側で変換テーブルをもたせてUTF-16 NFDからUTF-8 NFCに変換するのが最もよさそうだ。というか、NFDならアクサンつきの文字も複数のコードポイントで表現されているのだから、Macでファイル名に欧文文字を使用した場合にも同じ問題が出てくるはずだ。このあたり、現行のhfsplusは対応しているのだろうか。

もっとも、それでもhfsplus_nlsの動作についてよくわからないところはある。たとえば「ビットシステム000913fax.txt」をlsさせると落ちる。ところが「ビットシステム.txt」だと、lsしても0ファイルと出るものの落ちはしない。もちろん、「システム000913fax.txt」だと正常に表示される。濁点ファイルがあったとしても、必ずしも落ちるわけではない。というより落ちない場合がほとんどだ。なぜ特定のファイル名で落ちてしまうのだろう。

参考にしたページ。「Technote 1150 HFS Plus Volume Format」「使いこなそうユニコード」「[sugj-tech:2864] ではじまるスレッド」「[macosx-jp:09731]ではじまるスレッド」「UTF-8 and Unicode FAQ for Unix/Linux」「Linux UTF8 ML msg00192以降」など。このあたりの話は、Sambaではすでに話題となり、解決されているようだ。

それにしても、ここいらであれこれ悩む時間的損失を考えると、とっととMac OS Xに移行したほうが安くつきそうではある。Mac OS Xだとext2が読めないので躊躇していたのだが、いつのまにかプロジェクトができていて、この点でも問題がなくなりつつある。

Tags: Linux

2003-11-27

Link 保湿ティッシュ

風邪を引いていた。風邪の嫌な症状のひとつに、鼻をかみすぎて鼻とその周辺とが化膿することがある。皮膚があまり強くないのか、蚊に刺されてもツベルクリン反応陽性のようになる。アレルギー体質なのかもしれない。ともかく毎度毎度のことなので、鼻の穴にティッシュを詰めるなどして鼻をかむ回数を減らす努力をしてきた。

ティッシュペーパーの箱はここ数年で薄型が支配的になったようだ。薄型の箱は持ち帰るにはいいのだが、肝心の中紙が従来より毛羽立つような気がする。また、ティッシュの紙を素早く箱から取り出すと、途中でちぎれてしまうこともある。このように、最近のティッシュの質にはあまり満足していない。かといって駅前で配っているティッシュはさらに質の悪いものなので、風邪のときには使いたくない。

薬局を見てまわると、ローションティッシュなるものが目についた。保湿成分が入っていて肌によいという。1箱が278円もする価格設定は不埒に思えたが、みっつ醜い鼻の下は成敗していきたいと思い直し、ほどなく購入する。

現実の使用感はよい。かなりよい。シマリスの表現を借りればガビガビになる鼻が、今回はずいぶんまともだ。かなり嬉しくてデジタルカメラで撮影までしたものの、さすがに公開は憚られる。肌の弱い向きは試されるとよい。保湿ティッシュ、ローションティッシュ、モイスチャーティッシュなどと呼ばれている。

ところでティッシュの価格について記憶に残っているのは、石垣りん『焔に手をかざして』(ちくま文庫、1992年、原版1980年、p.191)にある

ティッシュ・ペーパーがはじめて国産になったのは1964年2月のことで、それより前、アメリカから中身の紙を輸入し、外箱だけを日本で製造して売り出したのは1961年10月だったという。その時の売り出し価格が1箱160円、2枚重ね200組の内容は輸入時も、国産開始時も変っていない……。

なる記述と、新聞各紙で掲載された内外価格差についての記事(『毎日新聞』2002年6月25日朝刊東京版より)だ。後者では、「カラーフィルムやティッシュペーパーなど一部は、全都市と比べても安かった」という記述がある。元ネタの経企庁「主要な消費財及びサービスに係る内外価格差調査結果について(2001年)」(PDF)から抜き書きすると、以下の数値となる。(円換算。このころは1ドル120円ほど。都市名は都市コード。)

              東京  NYC  LON  PAR  BER  GVA  HKG  SIN
-----------------------------------------------------
ティッシュ5箱  341  905 2459  961 2135 1449  676  599

このようにして眺めてみると、保湿ティッシュの価格はそれほど不埒なものではないのかもしれない、などと考えを改めさせられる。ベルリンなんかはティッシュが高いが、質も使いかたもだいぶ異なるようだ。

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2003-11-28

Link 吹き込みソフトを希望する

2000年で開発が打ち切られていたWin32(not Cygwin)版のzsh.exeは、いつの間にか別の方が開発を引き継いでおられる。最新版はNative Win32 ports of some GNU utilitiesの中にあるUnxUpdates.zipから、ソースはzsh.zipから入手できる。ひと目見ただけでは変更点はわからないが、ファイルサイズは小さくなった。

目下ほしいと思っているソフトウェアがある。それは表題のとおり、吹き込みソフトとでも名づけられる類のものだ。テキストなりhtmlなりPDFなりをそのソフトにドロップすれば、自動的に音声となってMP3ファイル出力されるようなもの。利用者はそれを好きなときに聞く。

いわゆる読み上げソフトは昔からあるし、いまでも校正のために使っている。しかし読み上げソフトは音声をその都度でしか再生できない。これでは時間がもったいないので、変換処理だけを行なうソフトウェアがほしい。原稿用紙10枚分くらいの記事で気になったものを片っ端から音声ファイル化して、散歩やジョギングの際に携帯再生機で聞けると便利そうだ。

いまのところ、数ページを超える文書はhtmlであっても印刷して読んでいる。画面を注視しつづけると目の奧が焼けたように痛むので仕方なくそうしているものの、結果として大量に出てくる無駄紙には後ろ暗い思いがする。

探してみると、英語版ではいくつかある。「Text to MP3」「TextAloud MP3」「AudioBookMaker」「Reading Machine」などなど。いずれもシェアウェアだ。体験版を試してみたところ、ProTalkerによる日本語読み上げが行なえたのはAudioBookMakerだけだった。ただし同ソフトは機能・装飾過剰、あまりシンプルに使えない。センスのよい国産ソフトを待ちたい。

最後におまけ。ウィンドウの左上のアイコンをダブルクリックするとウィンドウが閉じられることに、おとといはじめて気がついた。

Tags: PC


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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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