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十日日記


2005-07-18

Link 色覚と触覚

衝動買いしたJ6442だが、さっそく初期不良(再起動するとBIOSが立ち上がらない)に遭遇して返品交換と相成った。打ち明け話をすれば、同じ仕事場の方が買ったJ6442も、ハードウェア的な問題はなかったがドライブ名がハングルで記されていたという事件が起きている。相性がよくないらしい。

大山正『色彩心理学入門――ニュートンとゲーテの流れを追って』(中公新書、1994年)を読む。色については『ファインマン物理学』で読んだ知識しか持ち合わせていなかったが、このたび若干拡張された。

色の3原色(RGB:赤緑青)を混色することで、ヒトが関知できる大部分の色を再現できることは昔から知られている。すなわち、ある色Zを空間上の位置ベクトルとすれば、RGBを基とした1次結合

Z = aR + bG + cB

として異なる周波数の光の波を重ね合わせたZは、固有な周波数をもつ色Zとはまったく異なる波長であるにもかかわらず、「ヒトには」区別がつかない――ということである。

ここで注意を要することは、基(混色の元)となるべき色はRGBにかぎったことではなく、3色あればよいという点だ。にもかかわらずRGBが選ばれるのは、このように基をとるとa, b, c > 0で表わされる色の範囲が広いという理由による。パソコンやテレビで加法混色するのに、係数をマイナスにはできないからだ。以上の知識を仮定して話をつづけよう。

大山(1994)p.14に、ニュートンの色円(Colour Circle)と呼ばれるものが出てくる。同書の図とはちょっと違うが、似たようなものがThe Newton Color Circleの項目(HyperPhysics)にある。この図でおもしろいのは、「スペクトル上では赤の位置から青より遠い位置にある藍や菫が、感覚上では青よりかえって赤に近づく」(p.15)という点だ。この感覚はどういうことだろう。

そこで宗像教授っぽく思いつきを書いてしまえば、この現象は触覚と似ているのではないだろうか。

ヒトはRGBの中で緑色に対する感受性が最も高い。この事実を利用した緑色のレーザーポインターもあるし、フルカラー表示が厳しかった時代など、WindowsはRB各5bit、Gだけ6bitで表示させ、これをハイカラーと称していた。ほかにはPenTileという液晶技術を紹介した数年前の記事もおもしろい。そのほか、「色の表現法」「Rods & Cones」。

なぜヒトが緑色を強く感ずるようになっているのかは不明だが、とりあえず人類の祖先が森の中で育ったから、とベタな仮定をしておこう。その緑色とくらべると、赤色や菫(スミレ:violet)色の波長は可視光線ギリギリのあたりに位置している。私たちがドライアイスを触ったとき、熱いのか冷たいのかわからなくなる。それと同じような感じで、赤や菫は緑と離れているという意味で色を受け取る感覚が近づいているのではなかろうか。暖色・寒色というように、色覚と触覚は案外近いのかもしれぬ。

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