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十日日記


2006-03-21

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滝沢直宏『コーパスで一目瞭然――【品詞別】本物の英語はこう使う!』(小学館、2006年)がおもしろい。この本はコーパスをダシにして、英語を母語としない人間には発想しにくい英語表現を紹介している。たとえば次の文(p.38)はどうだろう。

The Japanese media often warns of possible big earthquakes.

日本語に訳すと、「日本のメディアは、大地震があるかもしれないという警告をしばしば発している」となる。原文は英語らしく名詞句を使って表現していると頭ではわかっていても、この文を生み出すのは私には難しい。同様に、

There is growing evidence that our approach may not produce the results we want.

の例(p.114)も「証拠が増えてきている」という意味はとれるのだが、この文をゼロから書くのは困難だ。著名な参考書である『和文英訳の修行』や、隠れた名著といわれている『英作文の栞』にも、これらの例文は出てこない。

最近流行だというので、大西泰斗、ポール・マクベイ『ハートで感じる英文法』(日本放送出版協会、2005年)、『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』(研究社、2005年)を購入して読んでみた。ところがどちらもパッとしない。既知の文法事項を大ざっぱに整理するには使えても、それ以上の効果は望めないように思う。つまり、「理解できる」ようにはなっても「表現できる」ようにはならないのではないか。

英語らしい表現といえば、行方昭夫『英語の発想がよくわかる表現50』(岩波ジュニア新書、2005年)も最近読んだ。編集は下手(50例の表現法に工夫が足りない)だが、内容はよい。ただしホームズ愛読者としては、p.72に掲げられている暗誦用例文が気にかかる。

"My dear Watson, have you made the same mistake again? How many times have I told you that you can always trust me," said Holmes a bit angrily.

という文なのだが、この文の出典が思い浮かばないのだ。というより、こんなことをホームズが言うとは思えない。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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