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十日日記


2006-08-01

Link Excelと表引き

Excelワークシート関数の中で引数が多いものの代表格がVLOOKUPだろう。引数を4つとり、VLOOKUP(検索語,範囲,表示列,検索方法)のように使用する。この関数はExcelを使いこなす上で欠かすことができないから、@ITの記事のほかExcel関係のWebページには数多く解説が書かれている。

VLOOKUPは一種の糖衣構文であり、MATCHとINDEXとの両関数を組み合わせれば同じ結果が必ず得られる。たとえば社員一覧のデータで社員番号からメールアドレスを引くときは、

VLOOKUP("特定の社員番号",社員一覧,COLUMN(メールアドレス), 0)

のようにする。これの同等な表現は、

INDEX(社員一覧,
      MATCH("特定の社員番号",社員番号,0),
      MATCH("メールアドレス",見出し行,0))

となる(実際には1行で入力する)。ちょっと鬱陶しいので、VLOOKUPが多用されるのだろう。

しかし、INDEX(範囲,MATCH(),MATCH())を使った原理的な検索方法を知っておくと優位な点もある。VLOOKUPでは、範囲の最左列でしか検索が行なえない。上の例では社員番号の列が最左列にあればよいが、そうでなければ使えない。一方、INDEX+MATCHであれば検索列は任意だから、VLOOKUPよりも強力であると言える。実例がないとわかりにくいだろうから、Index and Match instead of VLOOKUPを参照されたい。

Excelの表引き周りの関数には、どうも決定的なものがない。データベース関数も条件の与えかたが気に入らない。構文をVLOOKUPに似せて、(a)任意列の検索、(b)複合条件あたりを備えた関数を作り、「Advanced VLOOKUP」略してAVLOOKUPとすれば便利ではないかと思って調べてみたら、もっと高機能なものがFastExcelに記されていた。

範囲の指定では、ワークシートで使える唯一の変数たる“名前”や、あるいは“名前”を導くためのINDIRECTを使うことがよくある。さらに使えると便利なのが範囲自体を可変にしてしまう技術で、これにはOFFSETを使う。Excel Dynamic Named RangesAdvanced Excel Dynamic Named Rangesが参考になる。

Tags: PC

2006-08-02

Link tDiary月別表示と区切り文字

日記自体のことを書くのは本意ではないのだが、書かないと忘れてしまいそうだ。

8月の日記を入れた途端、右に配置したサイドメニューが大きく下にずれた。この現象は、サイドメニューの幅が確保していた領域よりも大きくなってしまったことを示している。調べてみると、月別表示のところで「2006|01|02|03|04|05|06|07|08|」とあって、今月に入って「08」が加わったために生じたようだ。

根本的な問題は、「|」で連結した文字列が1単語だと認識されていることによる。tDiaryの月別表示で使用される区切り文字はハードコーディングされていて、plugin/00default.rbの79行目に書かれている。「|」を別の文字に変えたり空白を入れたりしてみたのだが、しっくりこない。かといって、プルダウンメニューに変更するのは利便性を損なう。

やむをえず、Netscapeの独自拡張タグであるWBRを使うことにした。このタグを入れておくと、その場所で行を切ることができる。あとはCSSを変更して左マージンを入れ、1行目に負のインデントを与えて体裁を整えた。

追記2008-07-06。独自タグのwbrを使うよりも、ゼロ幅空白文字の​を使うほうがよい。こちらであれば、Safariでも有効である。

Tags: PC

2006-08-03

Link InDesign CS2とPDF出力

InDesign CS2で作成したPDFファイルをAcrobatで開いて印刷すると、黒文字が薄く印字される。前から気になっていたのだが、色管理について無知なため手をつけずにいた。ひょっとしたら、ふだん使用しているプリンターG7570に固有の問題かもしれず、原因が特定しづらかったからだ。

ところが考えてみれば、数カ月前にキヤノンのMP500という複合機を導入したのだった。この機械は黒インクを顔料・染料の2色備えているのが売りで、黒文字には顔料インクを使って引き締まった印字を実現している。そこで問題のPDFファイルをMP500から出力してみると、果たせるかな明らかに顔料インクでは出ていない。染料インク+CMYで出ているような感触だ。WordファイルをPDF変換したものは問題ないから、InDesign CS2の設定に起因する現象であることが突き止められた。

現時点では、以下のように理解している。InDesignはCMYKで色情報を扱っていて、PDFファイルにもCMYKで保存している。ところが非PSプリンターはCMYKを受け付けないため、印刷時にはRGBに変換しなくてはならない。このとき(C,M,Y,K)=(0,0,0,100)のデータは(R,G,B)=0(この黒をリッチブラックというらしい)にはならないので、灰色で印字されてしまう。InDesignから直接出力したときにリッチブラックとして出力されるのは、“環境設定”-“黒の表示方法...”でそのように設定しているためだ。

InDesign CS2での解決策は、“書き出し...”でPDFファイルを書き出す際に出てくるダイアログで、“色分解”の“カラー”の出力先でCMYKではなくRGBを選ぶ。古いInDesginではカラー設定をオフにする必要があったみたいだが、オフにしてもしなくても結果は変わらなかった。とりあえず、これでMP500では正しく出力される。

ところがG7570の場合、そうは問屋が卸さない。まずInDesignにかぎらない特徴として、印刷時の設定で指定する用紙の種類によってインク量が異なる。普通紙はハイグレード普通紙よりも薄く出力される。さらに、両面印刷時には片面印刷時よりも薄く出力される。そうしないとインクが乾かないからだ。(用紙をハイグレード普通紙に設定すると、両面印刷はできなくなる。)つまり普通紙両面印刷は、もともと黒が薄くされていることになる。

おまけにInDesign CS2から印刷した場合、文字が文字として認識されていない。これは、レベルカラー印刷を行なうと確認できる。図形と同じように薄く出力されるのだ。さらに奇妙なのは、InDesign CS2から生成したPDFファイルを印刷する場合、合成フォントの欧文部分「だけ」文字として扱われる。レベルカラー印刷しても濃度が落ちず、もともとの濃度も高いのだ。これは欧文部分のフォント種がType1でもOpenTypeでも同じように起こるし、逆に欧文フォントであっても合成フォントとして使用していなければ文字扱いにはならない。

ジェルジェットプリンターは、OfficeソフトやIneternet Explorerから印刷するのは実に具合がいいのだが、PDFに関して言えば文字の品質に問題がある。(和文OpenTypeフォントの印字もTrueTypeほど綺麗ではない。)この点が直れば、もっとよいのだが。

Tags: PC

2006-08-06

Link コンビニの明かり

深夜も電灯が煌々と輝くコンビニエンスストアだが、入口周辺に虫が集まっているのを不思議と見かけたことがない。強力な殺虫剤でも撒いているのかと思ったが、そのような情景に出会わせたこともない。高周波で虫除けすると謳う装置が市販されているけれども、あのような装置が効くとは信じがたい。

Googleにお伺いを立てたところ、鍵は蛍光灯にあるという。一般に昆虫は人間よりも紫外線寄りの電磁波を見ている。東芝のムシスルーは、紫外線をカットする膜を蛍光灯の表面に張っている。これで虫にとっては暗がりに感じられるようになる。このほかオプトロンというブランドもある。

専用の蛍光灯は値が張るという向きには、蛍光灯を覆うように取り付ける紫外線カットフィルターも販売されている。ざっと調べたところでは、ルルもりやスペクトラなどが見つかった。

ただし、壁一面がガラスになっているコンビニの場合、紫外線カットフィルターはガラスに貼ってもいいのではないかと思う。専用蛍光灯はコスト高だし、フィルターは熱源たる蛍光灯を覆うため経年劣化は避けられないだろう。ガラス向けには、スコッチティント防虫フィルムという製品がある。

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2006-08-12

Link HG書体入手法

最近のニュースで驚いたのは、Mac版Officeの次バージョンではVBAをサポートしないという話だ。Windows版との高い互換性を謳っていたはずのMac版Officeがマクロの互換性を捨てるとは、まったくもって信じられない思いだ。アドオンはどうするのだろう。マイクロソフトはこの5年で少しずつ互換性を軽視し出しているように私には見える。

それはさておき、リコーのHG明朝やHGゴシックがOffice 2003にはバンドルされていて、MS書体と同一ファミリーとして用いることができるというM.C.P.Cの記事を読んだ。調べてみると、HG明朝がOfficeの全バージョンに乗るようになったのはOffice 2003からのようだ。HGゴシックはOffice 2000にも付属するが、カスタムインストールする必要がある。

インストールしたHG書体はすぐに活躍の場を与えられた。今回コミケで頒布する品の1つに『モツ煮狂い』というのがあって、これは都内モツ煮店を20店厳選して紹介するという酔狂な雑誌なのだが、この本文書体にHGゴシックM(11級)を用いた。まこと不思議なことに、G7570ではMS書体やHG書体だけ小ポイントでも文字がかすれず印字できる……とここまで書いてきて、G7570がリコー製であることに今ごろ気がついた。それならドライバーで最適化している可能性もなくはない。私はメッシュが関係している(G7570は解像度があまり高くないので、メッシュが荒いのが逆に奏功する)と踏んでいたのだが。

そういうわけで、ついでにHG明朝も入れておくことにした。入手法を検討したところ、Microsoft はがきスタジオをダウンロード購入するのが最も安価(1575円)であるようだ。さっそく購入し、インストールする。……書きたいことはまだあったのだが、そろそろコミケに出発せねばならない。3日目、西ほ02bで頒布予定。

Tags: PC

2006-08-14

Link 自閉症と収集家

磯部潮『発達障害かもしれない』(光文社新書、2005年)を読んだ。同書は、知的障害を伴わない(IQが70を超える)発達障害――すなわち高機能自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)について解説したものだ。自閉症と引きこもりとの区別がつかない向きには、ぜひ読んでもらいたい。

自閉症に関して近年用いられているのは、自閉症スペクトラムという概念だ。会話に支障のあるような重度のものから、知的にはまったく問題のない軽度なものまで、自閉症の症状は連続的に分布するという説である。この説に従えば、健常者と微小な自閉症者との境界は曖昧になる。

さて、自閉症には顕著な性差がある。男女比率が4:1〜5:1で、圧倒的に男性に多い。この事実は、いわゆる収集家(コレクター)に男性が多いことと何か関係があるのだろうか。特定分野への興味の集中ぶりなどは科学者には多く見られることだが、科学者に男性が多いこととも関係があるのだろうか。

話はそれるが、ADHDの子供にはメチルフェニデート(リタリン)が有効らしい。中枢神経を興奮させる薬が、すでに興奮しているADHD児の多動衝動を抑えるというのは不思議な話だ。この薬は鬱病に用いられるが、依存性があるので適応症として認められているのは日本だけだという。ADHDに対しては処方が認められていないので、保険外になってしまう。

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2006-08-16

Link ラテン語と漢文

『ヤバい経済学』(東洋経済新報社、2006年)という本がある。これは書名に反してさほどヤバくはなく、計量経済学のミクロ方面への応用を紹介したものだ。ミクロ経済学と書かないのは正統な経済学ではないからで、どちらかというとstatistician(米国でMSを得た統計実務家)の仕事に近いと思う。日本なら総合研究所の研究員がやりそうな仕事だ。同書のよい点は、相関関係から因果関係を抜き出す手口について一般向けに記しているところだと思う。

引退後の趣味としてとっているのは外国語の習得――なかでも古典語を勉強することだ。思い焦がれたときには、そうした方面の雑文を読んでやり過ごす。このまえ読んだのは、小林標『ラテン語の世界』(中公新書、2006年)と加藤徹『漢文の素養』(光文社新書、2006年)との2冊だ。

小林(2006)からは小さな知識の断片も得られる。たとえばrivalの語源は同じ川(river)から水を引き合う者たち――という事実から、彼らが農耕に従事していたと推測している。あるいは西欧語では「海」という基本的な語が言語によってバラバラであるため、印欧祖語を話した種族は内陸の民だったのではないか、ともいう。なるほどと思う。

しかし同書を通じて見えるのは、ラテン語を規範として整備された英文法も、当のラテン語から見れば妙な部分が多い、ということだ。そのラテン語文法自身もギリシャ語から多大な影響を受けているので苦しい部分がある(たとえば名詞と形容詞とを一緒にしている)のは、少しおかしい。英語で不定法が不定詞と呼ばれるようになったのと同様、命令法や仮定法は法ではなく構文にすぎないという(pp.74-75)。

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2006-08-18

Link MP3プレーヤーその後

ヘッドホンを壊した。ここ数年、コード巻き取り式の「Be!」(ビクター)という商品を使ってきているのだが、巻き取り部分を定期的に壊してしまう。前回は去年の3月ごろだった。アマゾンに在庫が残っていたHP-AL302-Wを発注する。壊れたころに新世代商品が出ているのは、前回と同じだ。

MP3再生機であるYP-C1X(サムスン)は、まずまずの調子で使用できている。制御不能に陥ったことが過去に2度あったが、いずれもファームウェアを強制的に上書きして対処した。素人には薦められないものの、乾電池仕様で純正蓄電池に頼らなくてすむ利点があり、PCが使いこなせる人には推奨できる。

YP-C1Xの目に見える欠点は2点ある。第一は、専用のUSBケーブルでないと接続できないことだ。購入前はUSBミニ端子かと思っていたのだが、恐ろしいことに独自仕様だった。第二は、楽曲の再生順が不明であること。一説によると名前順とのことだが、うちにかぎってはバラバラにしか見えない。

新しいヘッドホン(HP-AL302)のほうは、従来モデル(HP-AL301)から音漏れを30%削減したとある。実はHP-AL301発売時にも同じことを謳っていた。前々機種から51%の音漏れ削減になったわけで、めでたい話だ。

広告のとおり、耳に当たる部分は従来のメッシュからビニルに変わり、より密着するようになった。その半面、その部分が外れるようになったのは大きな問題だ。いったん耳当てが外れると、はめ直すのに時間をとられる。いずれメーカーに苦情が入り、次期モデルで修正されるのではないか。巻き取り機構は以前よりも堅牢になったように感じられるので、耳当てだけが残念である。

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2006-08-21

Link HGフォント観察

先にも触れたとおり、G7570ではMS書体やHG書体に限っては漢字の横画が擦れたりせず、まともに出力してくれる。各種OpenTypeフォントは、小塚もリュウミンも印字品質が芳しくない。TrueTypeでもリコー書体以外はダメなことが多い。それを不思議に感じていたところ、FontForgeをWindows環境にインストールするためのパッケージが用意されていることを知り、ちょっと覗いてみることにした。

メッシュの比較では、ヒラギノ書体が2048メッシュで高解像度だと言われる。PostScriptフォントは1000メッシュであることが多い。TrueTypeフォントの中ではIPA明朝が1000メッシュだった。これに対してMS書体やHG書体は256メッシュだから、粗いのは間違いない。ただしヒント情報は、必要なウェイトにはきちんと実装されていた。一方IPAフォントにはヒント情報はない。

ジェルジェットプリンターはM-Dotという機能を搭載している。ジャギーを削減するという目的はアンチエイリアスと同じだが、中間色を使うのではなくインク滴の大きさを制御することで、なめらかな曲線を実現しているらしい。オン・オフの切り替え方法が載っていないので、この機能がどれくらいの効果を発揮しているかは確認できない。

結局よくわからないのだが、とりあえずMS書体とHG書体とで和文書体は今のところ満足している。MS明朝を悪し様に語る人がいるけれど、本文用書体としては悪くないと思う。ただし最適な大きさというものはあって、MS明朝だと9ポ程度だと思う。12ポで使える書体ではない。便利なのはHGゴシックMで、等幅/S/Pと3バージョンあるので本文に使いやすい。ちなみに「S」は半角可変幅、全角等幅になっているもので、Macに付属する和文フォントと同じ感覚だ。

Tags: PC

2006-08-22

Link コミケとミニコミ

コミックマーケット70では、32ページのミニコミ誌(The Sceptics)を販売していた。売り手として会場を眺めていると、思わぬ収穫もある。たとえば中綴じの小冊子を読者が手にとったとき、どのページを真っ先に見るか。私は最初のページだと考え、そこに「つかみ」の記事を置いておいたのだが、現実は違った。読者の大半は真ん中のページを開く。真ん中でホチキス止めしているので、そこが開きやすいという単純な理由によってだ。

ミニコミのジャンルは「評論」で、この分野は鉄道オタクを最大勢力としている。評論関係のサークルは一通りまわってみたのだが、デイトレの興隆が目についたくらいで、それほど心引かれるものは存在しなかった。私が関心を抱く分野は、基本的にはWebで用が済んでしまう。大半の人にとって、わざわざ紙に印刷することもないのだろう。

大学生の時分から道楽としてミニコミを出してきた。ただし、共同で書いてこられた方々とちがって、私自身は何かを評論できるほどの頭脳を持っていない。単に、興味深い対象を自分なりに理解して手際よく整理するのが好きなだけだ。この日記のドメイン(10days.org)は、そうやって整理したものを発表するつもりで取得した。

ところで、Webで間に合う時代に紙媒体のミニコミを出すことに対して価値を見出せるだろうか。紙媒体が価値を持つためには、PC画面では実現できない何かを備える必要がある。紙そのもののに魅力を感じる人も一定数いるだろうが、基本的にはデザインが鍵になると思う。デザインといってもページ構成だけでなく、1冊全体を貫く構造的なデザインをも含む。

ミニコミを本格化させると自費出版になる。自費出版の名著といえば『物理数学の直観的方法』がすぐに思い浮かぶが、最近知ったのは『GNU開発ツール』(近刊)という本だ。同書を自費出版する過程を筆者の西田亙さんが日記に書かれていて、それが実に楽しそうである。

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2006-08-25

Link 異なるフレッツ

インターネット環境を、ADSL(イーアクセス)から光回線(フレッツ・光プレミアム マンションタイプ)に切り替えた。

私はADSLを支持していて、都市住民の一般家庭には1MbpsのADSLで十分だと今でも考えている。それなのに移行したのは、ひかり電話を利用するためだ。うちは遠距離通話が多くて通話料が月平均5000円程度に達するので、ひかり電話の全国一律8.4円/3分という通話料が魅力的に思えた。幸い、「期間限定」が永遠に繰り返される新規キャンペーンのおかげで工事費が無料なので、移行費用は無視できる。

光回線の設定は、過去に何度か経験している。Bフレッツのマンションタイプには2回遭遇した。フレッツ・光プレミアムは、Bフレッツという名前では光回線であることがアピールしにくいので、1Gbps化を契機に新ブランドにしたのだろう――という程度にしか思っていなかった。まったくもって勉強不足だったのだ。Bフレッツと光プレミアムは接続方式が大幅に異なる。

まず、デフォルトの接続はPPPoEではなくIPSecだ。しかも地域IP網へはIPv6で接続されている。だから市販の安価なルーターでは接続できない。そのかわりルーター機能を搭載したCTUという装置がNTTから貸し与えられるので、それで接続することになる。ルーターをあらかじめ買っておいたのだが、無駄になってしまった。詳しくは、「NTT西日本 Bフレッツシリーズ及び光プレミアムの裏側」「NTT西日本 光プレミアムの裏側及び総評」を参照。

試しに速度測定にかけてみると、フレッツ内で68Mbpsほど、gooのスピードテストで30Mbpsほど出る。当初は20Mbps前後を期待していたので、思わぬ好成績だ。次に無線LANを通すと、フレッツ内で5Mbps、gooで3Mbpsにまで落ち込む。思わぬ悪成績だ。調査の結果、アクセスポイントで「11g/11b混在モード」に設定しているのが原因だった。11g専用にすると、フレッツ内で19.1Mbpsを出し、期待通りの数値になる。

2台買ったアクセスポイントのうち1台は設定が変えられたのだが、もう1台が変えられない。思いつくかぎりのパスワードを入れても、「パスワードが間違っています」と出る。やむなくリセットして専用ソフトウェアで見てみると、あいかわらず初期設定のパスワードですら設定画面に入れず、しかもIPアドレスが168.1.245.255と最後の8bitがブロードキャストになっていて、明らかにおかしい。このアドレスでGoogle検索すると何件かヒットするから、故障したのかもしれない。

Tags: PC

2006-08-26

Link 無線LAN中継器

日本の消費者市場における無線LAN機器は、バッファローが一人勝ちしている感がある。価格コムの「無線LAN」でランキング表示させても、1位から5位までを同社製品で独占している有様だ。しかし、AOSSのように利便性と安全性とのバランスをとったシステムを作りだしていることを考えれば、同社の興隆は不思議ではない。

そのバッファローが、「無線LAN中継器」と銘打ったWRP-AMG54なる製品を販売している。同製品の登場時には単なるリピーターだと思って歯牙にもかけなかった。だが、それまで使用してきたリピーターが故障したのを機に調べてみると、意外と興味深い製品であることがわかる。

この製品のキモは、アクセスポイントを11g(2.4GHz)に、クライアントを11a(5GHz)に固定している点だ。中継器というよりは11g→11aの変換器と言ったほうがよいかもしれない。このように周波数帯を分離したおかげで、電波干渉が大幅に削減できる。11gでリピーターを通せばスループットは「最大でも10Mbps程度」と同社ページにあるが、これは誇張でも何でもなく実質7〜8Mbpsしか出ない。(リンクシスWAP54G-JP V2の場合。)それが20Mbps近く出るようになるのだから、嬉しい話ではないか。

もちろん欠点もある。まず、クライアントは11g/11aの両方に対応している必要がある。しかも、どちらの規格で接続しているのか利用者は自覚しておかなくてはならない。さもなくば、11aで接続すべき場所で11gで自動接続してしまい、満足な電波が受けられない状況が考えられよう。まったくもって素人向きではない。気に入ったのだが、使うのが私だけではないため、購入には躊躇してしまう。どうしようか……。

Tags: PC

2006-08-30

Link WEP→WPA-PSK(AEC)

無線LAN環境のドタバタが、ようやく一息つきつつある。

2台のうち片方の挙動が変になったWAP54G-JP V2に関しては、サポートとやりとりがつづいている。リンクシスのサポートは高水準だ。素人は同社製品を買わないだろうから、サポートの負担は他社よりも低いのかもしれない。WAP54G-JP V2は初期IPアドレスが192.168.1.245なのだが、今は168.1.245.255になっている。どうやら192.168.1.245の先頭8ビットが抜けて168.1.245.xになっているらしい。何度初期化しても変えられないので私は故障を疑っている。ファームウェアが強制的に書き換えられれば直ると思うのだが。

2台とも正常動作していたときには、1台をアクセスポイント(AP)に、もう1台をリピーターにしていた。今は1台での運用なのでAPしかないわけだが、受信側がWLI3-TX1-G54に強化されているため電波感度は30%〜50%で、切断されることはなくなっている。この状態でも15Mbpsほど出るので、リピーターは要らないか、とも思う。よしんば切断が繰り返されるなら、WLI-TX4-G54HPに逃げる手もある。11nが安定するまでは、これでよかろう。

もうひとつの頭痛の種は、富士通のノートPCに取り付けていた無線LANカードPCCL-11(11b)をWLI3-CB-G54L(11g)に変えると、WEP 128bitでAPに接続できないことだ。これはもう相性としか言いようがない。WPC54G-JP V5にしなかったのを後悔したのだが、よく考えれば暗号化方式に旧式のWEPを使いつづける必要がない。家のクライアントはすべてWindows XPになったので、WPAで問題ないのだ。というわけで、WPA-PSK(AES)にして難を逃れた。イニシャルBの記事によれば、WPA-PSK(TKIP)より強固なAESのほうが、意外にも処理が速いらしい。

あとはチャネル設定で、私は6chにしていたのだが、周囲を見渡すと7chと11chとがある。干渉を防ぐため、3chにしておいた。(2chならなおよいが、なんか嫌だ。)これで残るはWP-100の設定だけとなった。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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