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十日日記


2006-10-20

Link 腕時計の選定

ひと月ほど前から腕時計に興味をもち、あれこれ思案してきた。腕時計趣味は、精緻な作り物という点では宝石やメガネ・万年筆の趣味に通ずるものがあり、動作機構というメカニカルな側面に着目すると自動車趣味に通ずる。幼少時の工作経験が不足しているからか私はメカニクスに関心が抱けず、その点に劣等意識があった。パンクの修理ひとつできないというのは、ずいぶん情けない話だ。せっかく腕時計に興味をもったのだから、ムーブメントの理解につなげたいと思った。

そこでとりあえず、並木浩一『腕時計一生もの』(光文社新書、2002年)、本間誠二監修『機械式時計【解体新書】』(大泉書店、2006年)を読んでみた。時計部品の用語で名前を知っていたのはリュウズくらいという素人だから、両書はいちいち為になった。たとえは並木(2002)にあった「私は時計を大事にしなさそうなひとには実はロレックスしか薦めません」というくだりだ。ロレックスの長所は頑丈なことだそうで、革製品の世界におけるルイ・ヴィトンと同じだ。立ち居振る舞いが洗練されていない成金には打って付けのブランドなのだなあと感心した。

本間(2006)は、第2章「時計はどのように時を刻むのか」で機械式時計の動作原理を図解している。時計を巻くだけでも、リュウズで得た動力を主ゼンマイに蓄積するまで7段階を経ている。用語に日本語が多いのは、日本への技術導入が早かった表われだろう。この章を繰り返し読んで、時計の機構がそらんじて説明できるようになりたい。なお、同書は「機械式時計」と銘打ってあるが、クォーツ式の説明も一通りしている。

これらを読んだ上で、さらに「機械式時計に見る現代の幻想と現実をめぐる話」を見た。数万円から十数万円という価格帯の「廉価な」スイス時計にはETA2824系列のムーブメントが載っていることが多いが、安かろう悪かろうで精度は悪いし長期使用に耐えない――というような話だ。機械式時計は日本で静かに流行しているらしいのだが、しっかりとした製品を手に入れるにはクォーツよりも1桁から2桁多い資金を注ぐ必要があるようだ。

最終的に私が選んだのは、SEIKO Premier Kinetic Perpetual SNP005P1というものだ。セイコーの海外モデルである。永久カレンダー搭載かつ革バンドという条件で探すと、該当する腕時計はかなり絞られてくる。私の手に届く5万円以下の製品となると、さらに少なくなる。国内モデルは高くて手が出ない。

キネティックというのはクォーツに自動巻きの要素が取り入れられていて、腕の動きから発電して電力をキャパシタ(コンデンサ)に蓄える。よって電池交換が不要で一体成型が可能になるので頑丈にできる――と本間(2006)にはあった。まあ、電池交換が不要でもキャパシタは交換する必要があろうが、メンテナンスフリーで10年ほど保ってくれることを期待している。……などと書いたが、調べてみると7DはキャパシタではなくLiIONバッテリだそうだ。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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