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十日日記


2007-02-02

Link セグメント化のゆくえ

電波王を導入したため、プリントサーバ類を設定し直さなくてはならなくなった。CTUは192.168.24系列でネットワークを張っていたから、IPアドレスの設定を変更する必要がある。今回の教訓は2つで、1つは設定にノートPCがあると便利だということ、いま1つは、固定IPは必要最小限にしてDHCPに任せたほうが気楽だということである。

電波王の安定性はどうかといえば、全幅の信頼を置くには至っていない。電波のほうはともかく、PPPoEが切断されても自動接続しない現象に遭遇している。ログを見ると、設定画面でMTU値を1438にしているにもかかわらず1500にしようと試み失敗していたりして、少し不安になる。しばらく様子を見るが、ダメかもしれない。もはやPLCしか残されていないのか。

そういえばWindows Vistaが発売されて数日たつが、私はまだ実物の画面を目にしたことがない。MS書体の字形変化についてニュース記事になるのは画面表示ばかりだが、現実の運用では紙への出力も問題となりうるのではなかろうか。レーザープリンタではMS明朝やMSゴシックをプリンタ内蔵フォントに置き換える設定になっていることが多いので、画面と印字結果が異なることもありうる。Vista用のプリンタドライバでは、フォント置換を行なわない設定がデフォルトになっているのだろうか。

ともあれ、実のところVistaそのものについては関心があまりないのだが、商品展開については気になっている。すなわち、Home BasicにHome Premium、Buisiness、Enterprise、Ultimate、とクライアント版だけで5種類のエディションが用意されていることだ。このようにセグメント化することで利益率を上積みしようという腹づもりだろう。

個人的に抱いている最大の懸念は、これがMicrosoft Officeにまで波及することだ。現在でもOfficeにエディションは複数あるが、基本的に同梱ソフトウェアの数の差である。ところがVisioでそうなっているように、WordやExcel自体に複数のエディションが登場してくるかもしれない。たとえばVBAを.NETベースにするのに合わせてVBA機能をPersonal版からカットするとか、ADO接続をBuisiness版以上に限定するとか。

Tags: PC

2007-02-04

Link 異種間Synergy

Synergyは、TCP/IPを利用して入力装置を共有するソフトウェアである。早い話、このソフトを動作させておくと、キーボードやマウスが共有できる。驚くべきはマルチプラットフォームな点で、WindowsとMac OS Xとのあいだでも共有可能になっている。しかも、クリップボードまでだ。一昨年、このソフトを興奮気味に紹介しているblogの記事を読んだときには指をくわえて見ているだけだったが、最近試す機会があった。

今回は、Windows版をサーバーに、Mac OS X版をクライアントにした。この場合、Windows PC用のキーボードをMac OS Xでも使用することになる。このとき不安に思うのが、日本語106キーボードとApple JISキーボードとのあいだで配列が異なることの影響である。具体的には、(1)CommandキーやOptionキーなどの修飾キー、(2)かなキーや英数キーなどの日本語専用キー、(3)テンキー、の3通りだ。なお、サーバー版はwiki@nothingにある日本語パッチ済ものを使用している。

まず、(1)は何の問題もなかった。Alt→Command、Windows→Optionというのは適切な割り当てだ。スキャンコードに合わせなかったのを高く評価したい。(2)は、変換→かな、無変換→英数となることを期待したが、これはダメだった。(3)は微妙なところで、従来Macではテンキーからの入力は必ず英数直接入力になるのだが、Synergyを通すとモードに準じた入力になる。つまり、全角モードだったら全角で、半角モードだったら半角で入る。あと、実証していないがスクリーンセーバーの設定が効かなくなったような気もする。

(2)(3)の問題は、COSXKeyState.cppを変更すれば直せるかもしれない。

Tags: PC

2007-02-08

Link 文法に興味があるなら

主語を抹殺した男 このまえ新聞の書評で金谷武洋『主語を抹殺した男――評伝三上章』(講談社、2006年)という本を知った。いま一読したのだが、控えめに言って私好みの本ではない。著者が三上章を敬愛していることはよくわかる。だが、「評伝」にしては著者が表に出すぎている。ちなみに三上章の顔写真は初めてで、シュレディンガーみたいだと思った。これが同書を読んだ一番の収穫である。

「象は鼻が長い」入門 もうひとつ気にくわない理由は、勢いに任せて書いたような感がある点だ。たとえばp.101に「東大での四年間」とあったので興味を抱いた。旧制大学は3年制だから、大学院に進むなど何か事情があったのかと考えたのだ。ところが年譜には、1924年に入学し、1927年には卒業して台湾に赴いたとある。単なる著者の思い込みのようだ。

日本語の――べつに何語でもいいけれど――文法に関心があるなら、庵功雄『「象は鼻が長い」入門』(くろしお出版、2003年)を薦めたい。組版は絶望的に悪いが、中身は優れている。特に、外国語を教えている日本語話者は読んでほしいと思う。

子供の時分から、英語教師が日本語の文法・語法に関して無知な様を何度となく見てきた。ひどい例で言えば「He said that she was right.」のような間接話法の訳が「彼女が正しかったと彼は言った」では原則として×である理由を日本語の時制構造に即して説明することができない。「正しかった」と過去形にする「必要がない」のではなく、「してはいけない」のだが、その仕組みが理解できていない英語教師は少なくない。私は英語の教師に関しては恵まれていたし感謝もしているが、それでも彼ら・彼女らの日本語への理解度は低いと言わざるをえなかった。

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2007-02-10

Link 悲しきPLC

こんなに早く電灯線通信が実現されるようになるとは思ってもみなかったが、アイ・オー・データからHD-PLC機器であるPLC-ET/M-Sが届いた。職場で試したところ、タップ越し+別系統であるにもかかわらず10Mbps〜30Mbpsでリンクしている。これはいい。期待で胸を膨らませて自宅に持ち帰った。

ところが自宅にて、居間のコンセントに親機を、自室のコンセントに子機を接続してみると、リンク速度は1Mbpsに満たない。goo速度測定では200Kbpsという有様だ。PLC以外の機器はノイズフィルター付きのタップに通し、PLC機器はコンセントに直接つなげているにもかかわらず、ひどいときにはリンクできなかったりする。配電盤が別系統なことで、かなり速度が低下しているようだ。

結局、我が家ではPLCはまったく実用的ではないと判明した。いまにしてみれば、PLCは2階建てや3階建ての一戸建て住宅にこそ向いているように思う。無線LANのダイポールアンテナでは、水平方向・垂直方向を同時に広く伝播させるのは難しいからだ。マンションの場合、周囲に思わぬノイズ源があるやもしれず、導入リスクは高いと言える。

Tags: PC
本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

Before...

Link semimaru [私の書き方が下手でございました。ノイズフィルターは他の機器のために使用しておりまして、PLC機器はコンセント直づけで..]

Link semimaru [というわけで、本文をちょっと訂正。]

Link o [なるほど]


2007-02-11

Link バージョン2倍

『主語を抹殺した男』は一読直後にアマゾンで売りに出した。さすがは新刊本、すぐに売れる。添え状を印字していて、「辻堂」の辻が2点しんにょうになっていることに気がつく。ああそうか、MS明朝をJIS 0213:2004対応のものに更新したのだったな、と思い起こすのだった。

倍角風味 ……などと印字に入る以前から、違いは見て取れた。MS書体のバージョンが2.31から5.0へと大きく変わったことからわかるとおり、この変化は単なる文字の追加や字形の変更にとどまらない。まさかMS PゴシックやMS UI Gothicの英数字ビットマップまで変えてくるとは予想だにしなかった。特に9ptや10ptのビットマップは酷い。Webページなど、サイズによっては文字の上部が欠けてしまったり、まるで昔の倍角みたいな表示になることがある。そこまでしてMeiryoを使わせたいか。

文字が増えたことは素直に歓迎したいが、これを社内に全面導入するのは気が引けるなあ。どうせ世間の日本語環境は混乱しているのだから、和文字形の変更と文字追加だけを施した野良バージョンを作って、それを使うことにしようかしら。ついでに「鴎」や「騨」などの補助漢字も交換しておこう。

Tags: PC

2007-02-15

Link 雑談三話

JIS X 0213:2004対応のMS書体は、導入した翌日に削除した。正字よりもビットマップの出来をとる。MS書体を更新しつつビットマップ書体を維持したいなら、StarOffice(OpenOffice.orgの元になったサンのオフィス製品)の体験版をインストールするとよい。JIS X 0213:2000対応のHG明朝L・HGゴシックBが入っていて、これらフォントはMS書体と同一のものである。ただし円記号はバックスラッシュになるが。

2月に入ってからだと思うのだが、IEでGoogle検索したときの結果表示画面からWikipediaへと画面遷移するとき、しばらくIEが無反応になってしまう現象に遭遇している。で、今ごろになって重い腰を上げて調べだしたら最近IE6でWikipedia日本語版の表示が異常に遅いのはKeepAliveのせいという記事に出会い、対処しようとしたころにはWikipedia側で改善されていたのだった。

たまたま寄った玩具屋で、ゲームボーイの『ウィザードリィ外伝II』を発見し、つい買ってしまう。前作(外伝I)は解くのに5年を要した。村正は入手できなかったが、格下のファウストハルバードのほうが現実的には有効な武器(射程が長く悪魔系に2倍打撃)で、こういったバランスの悪さがWizらしくて好きだ。今回は7年を目標にがんばるが、まずはゲームボーイカラーを探すところから始めなくてはならない。

やっとゲームボーイカラーを見つけて今からプレイしようと外箱を開けてみたら、外伝IIの箱の中に入っていたのは外伝Iのソフトだった。このところ巡り合わせがよくないなあ……。

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2007-02-19

Link 2冊のエッセイ

ルート2の不思議 ちくま学芸文庫の「Math & Science」というシリーズを、最近よく買っている。背表紙が薄青色のものだ。この週末に読んだのは、足立恒雄『ルート2の不思議』と一松信『数のエッセイ』である。どちらもエッセイで、実は前者は少し期待はずれだった。\color{red}\sqrt{2}\, について深い洞察が得られたのは、実は『\color{red}\sqrt{2}\, の不思議』でなく『数のエッセイ』のほうからだったためだ。

数のエッセイ \color{red}\sqrt{2}\, が無理数であることの証明は、背理法を使う練習台として教科書でも取り入れられている。代表的なものが以下の「論理と証明」ページに書かれてあるものだが、『数のエッセイ』には上以外に3通りの証明が記されている。特に、素因数分解の一意性を利用した証明は手早い。(もっとも、分解の一意性は必ずしも自明ではなく、証明を必要とするが。)

このほか「将棋盤のぬりわけ問題」にて酔象や猛虎といった大将棋や中将棋の駒の動きを知ったのは個人的には有益だったし、「公式集の誤り」では種本の誤植をそのまま引き写して誤りが流布していく事例が複数挙げられている。最後に私が気に入った言葉――「丁寧なことと冗漫なこととは別ものである」(p.11)。ここ数年の新書には、ただ冗漫なだけな書籍が少なくないのではないか。

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2007-02-21

Link 汎用品のありがたみ

OKI MICROLINE 2020/Nは、堅実なつくりのPostScript白黒レーザープリンターである。標準メモリの容量は16MBで文書主体なら問題ないが、OpenTypeやTrueTypeフォントからのアウトライン出力が増えている昨今、もう少し容量があったほうが心強い。説明書を取り出してみると、純正品以外のメモリは「保証できない」とある。使用できないわけではないらしい。

側面パネルを開けてみると、基盤とともにスロットが見つかる。MPUはPowerPCで、ヒートシンクすらしていないところをみると200MHzくらいか。標準メモリはやけに高さがあるが、スロットの切欠きを見るに168pinのSDRAMのようだ。机上に転がっていた64MBのPC100(CL=2)メモリを刺したところ、何の問題もなく認識した。15,000円程度の節約にはなっただろう。汎用品が使えるのは助かる。

ちなみに、MICROLINEにブラウザからアクセスするときの初期ユーザ名はrootで、初期パスワードはMACアドレスの下6桁である。パスワードを探すのには苦労したので書いておく。

ところで、某所の連載記事収録コーナーも改修しつつある。10年前から存在していたページで、独自スクリプトを作りつつ運用していた。私にとっては手慣れた仕組みではあるが、他人の保守性を考えたら汎用品を使ったほうがよい。Movable Typeは別の箇所で使っているので、WordPressを使わせていただくことにした。tdiaryを使ったときにも簡単さに舌を巻いたが、WordPressもまた至れり尽くせりで、適当なプラグインを探してくるだけですみそうな気配だ。

Tags: PC

2007-02-24

Link メイリオとビットマップ

日本国内で発売されているフランス・ギャルのアルバムの中で、彼女が「夢見るシャンソン人形」を日本語で歌っているものがある。たどたどしさはベッツィ&クリスを優に凌ぎ、歌い出しの「私は夢見るシャンソン人形」の最後は「ニンギオ」と聞こえる。まさに「明瞭」が「メイリオ」になったのと同じで、私はメイリオの文字を見るたびにフランス・ギャルを思い出すこととなった。

そのメイリオを、ことえりや漢字TrueTypeフォントなどMac OSの日本語化に長く関わってきた木田泰夫さんが解説されている。私の手元のPCでメイリオを表示させても美しくないのはWindows VistaではなくXPだからだと思っていたのだが、根はもっと深いところにあるらしい。メイリオで小さいサイズの文字を表示させると具合が悪くなる原因を、木田さんはヒンティングに求めている。TrueTypeフォントのヒンティングはPostScript Type1フォントよりもプログラム的だから、1文字1文字は制御できても全体を見通してバランスを整えるのが困難だというのだ。

これを読んで私が連想したのは、メタフォントの失敗だ。メタフォントはプログラミングによってフォントを生み出すソフトウェアだが、結局のところ高品位なフォントを生み出すことはできなかった。書体設計者がIllustratorを扱うような感じでフォントをデザインしたほうが――すなわち設計から描画までのあいだに何か別のもの(ヒンティングなりプログラミングなり)が関与しないほうが、低コストで高品位の製品になる。たしかにメイリオにはビットマップがなくヒンティングの量は膨大だが、そうした技術の使用によって品位が高まるわけではない。

IEのアドレス欄 もうひとつ、木田さんはヒンティングを多用した理由に「ビットマップの呪縛」があるのではないかと推測している。呪縛と言えるほどマイクロソフト内でビットマップが重視されているのなら個人的には嬉しいのだが、残念ながらそうは思えない。それはJIS X 0213:2004対応のMSフォント 5.0のビットマップに現われている。

Yahooの一部 たとえばInternet Explrerのアドレス欄を新旧で比較してみよう。上が従来のMS UIゴシック、下が新しいMS UIゴシックだ。一見してわかるとおり、「www.google」のドットとgとのあいだのアキが失われている。「.p」や「.n」などもこの調子で、まことに読みづらい。日本語も同様で、Yahoo! Japanの画面写真を載せておくが、新書体(画面下)では「カレンダー」の「カレ」のアキが小さすぎることがわかるだろう。実はHG PゴシックBでもアキが小さいのをMS Pゴシックでは調整してあって私は感心したのだが、新書体では元に戻ってしまった。

たしかにPC画面が高精細になればビットマップの重要性は下がる。しかし今のところ、画素数の増大は解像度の精細化より表示領域の拡大に向いているようだし、小型デジタル家電などPC以外ではビットマップを活用する余地は残されている。ビットマップの作成は地味な作業だが、手を抜かずに作ってほしいものだ。

Tags: PC


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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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