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十日日記


2007-06-26

Link ツボにはまった単語帳

少し前に触れたとおり、単語帳を使って英単語を憶えようと思い立った。高校生のころに購入して今でも気に入っている単語帳に宮尾瑛祥『English Word Building 英単語』(中道館)がある。ラテン語の語根別に単語を分類したもので、単語を整理するのに役立つ。だが、例文がまったくないのが痛い。それで別の単語帳を探し求め、ついに傑作といえる単語帳を見つけた。Merriam-Webster's Vocabulary Builderである。

Vocabulary-Builder 構成はシンプルだ。1つの語根につき4つの見出し語を紹介している。それぞれの見出し語には例文が1本つき、そのあとで注釈が入る。そして、語根を2つ消化したところで練習問題がある。これを4セット繰り返すと章末問題があり、次のユニットに進む。これが25ユニットある。決して派手な作りではないのだが、内容とレイアウトとが実に高い水準に位置している。単語帳界のウィザードリィと呼びたい。

本書の白眉は注釈にある。単なる語彙解説にとどまらず、ホーソーンやディケンズなどの英米文学や、市民コートやロス暴動といった社会事象にも言及している。例文も生き生きしている。きのう読んでニヤリとさせられたのは、

Hercule Poirot, the dapper hero of Agatha Christie's mysteries, is a notorious hypochondriac, always trying to protect himself from drafts.

のくだり(p.44)だ。ポワロのファーストネームであるHerculeはヘラクレスから来ていて、それなのに小男というミスマッチに初めて気がつかされた。

読んでいて飽きがこないうえ、ちょっとした隙間時間でもこなせる。しかも値段はわずか6ドルで、アマゾンでも700円ちょっとで買える。いやしくも英語習得を心に決めたなら、本書を買わないのは損だ。それくらいの出来だと思う。強いて難点を挙げれば、思い切り北米英語なことと、米国らしく独自の発音記号が使われていることだろう。国際音声字母がそんなに嫌か。

米国アマゾンを見ていると、この本は米国のセンター試験にあたるSAT用に編集されたものらしい。(あるいはGMAT用かもしれない。)英語学習本というと、ついついオックスフォードやケンブリッジ、コリンズのような英国産のものに目が行っていたのが、こんな大穴があったとは。

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