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十日日記


2007-07-29

Link 馬鹿に教える関係詞

自分の英語力が向上すればいいと思っているので、英語学習には興味があっても英語教育には関心が向かない。それでも岡目八目というのか、端から見ていて改善の余地があるだろうと思うことはときどきある。そのひとつとして関係詞を例にとってみよう。

関係詞は馬鹿には理解が容易でない単元らしい。馬鹿の特徴のひとつに階層構造が把握できないという点があって、コピー機のメニューが扱えないとかビデオ録画ができないとかPCのフォルダが追えないといった事態になるのは、当人が階層を理解していないからだ。関係詞は節を埋め込むため英文が2層構造になり、そこが難しいのだろう。しかし所詮は2層なのだから、工夫すれば馬鹿にも仕込める。

ところが現在の関係詞の導入は2文を合成しているようで、たとえば

He has a friend who lives in London.

He has a friend. He lives in London.

から合成するためにアレコレと説明している。私がこの方式をイマイチだと思う理由は、(a)合成する動機付けが不明確なこと、(b)学習ステップが粗すぎること、(c)関係詞以外で引っかかる可能性が大きいこと、にある。

(a)は説明する必要もなかろう。「下の文でわかるのに、なぜ上の文のような厄介なことをするのか」という反論は理にかなっている。(b)は数学でたとえて言えば、関係詞を含んだ文を丸ごと作るのは、通常の積分を飛ばして部分積分をやるような試みに思えるのだ。いきなり部分積分が理解できれば世話はないけれども、それは無謀な試みである。(c)については、関係詞が節を含む以上、動詞のパターン(人称や態・相・時制など)にも同時に注意を払わねばならないが、いきなり文を作るのでは注意点が許容量を超えてしまう危険がある。

改善案。まず(a)については、

He has a friend.
 (親切な友達) a kind friend
 (若い友達) a young friend
 (ロンドンに住んでいる友達) ?

「ロンドンに住んでいる」のように、文のかたちでfriendを修飾するにはどうすればよいか――という観点から導入する。その方法の1つが関係詞で、

a friend who he lives in London

のように、friendと意味が重なるheを消去し、目印としてwhoをつける。

大切なのはこのあとで、(b)(c)にあたる部分は名詞句にしぼって稽古させたほうがよい。たとえば

  1. [きのう届いた]手紙
  2. [尾の長い]犬
  3. [水を飲んでいる]鳥
  4. [3年間動いてきた]コンピュータ
  5. [きのう彼に壊された]窓

のように、関係詞を用いた名詞句が書けるように訓練するのだ。ここで動詞パターン別に分類するとよい。関係詞の目的格では、第四文型や第五文型のパターンも必要になる。

以上の稽古をしっかりとしてNPのまとまりが頭の中で確立できれば

  • [きのう届いた]手紙は興味深かったです。
  • 彼女は[きのう届いた]手紙を読んでいました。

のどちらの英文も難なく書けるだろう。

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