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十日日記


2008-03-03

Link デザイナー向けのPHP本

Amazon.comは送料が馬鹿にならないので、円高になるたびに本をまとめ買いすることにしている。もちろん昨日も購入したのだが、きょう書くのは前回に買った本の中の1冊。

Php Solutions ふと、もう5年ほどPHPに関する書籍を買っていないことに気がついた。反省し、評判のよいものを何冊か選んで購入してみる。David Powersの『PHP Solutions』は、その中の1冊である。例によって、西大寺行きの近鉄電車の中で読みはじめた。

一読して、この本の読者対象がプログラマーではないことを知る。「Designer To Designer」というシリーズらしいので、デザイナー向けなのだろう。流儀は十年一日のHTMLに埋め込んでいくもので、よくよく考えてみるとクラスはおろか関数すらほとんど定義していない。言語の解説書として見るべき部分はほとんどないし、このような方法でWebサイトを作ると後の維持が大変だろう。

驚いたのは、冒頭に竜安寺石庭の水鉢の話が出てきて、「吾唯足知」と漢字で紹介していることだ。読者対象がWebデザイナーということでCSS Zen Gardenからの連想で辿り着いたのかと思いきや、サイト紹介が「Japan journey」だったりして、やたら日本に詳しい。著者紹介を見ると、かつてBBCの東京特派員だったそうである。たしかに文章はよく訓練されている。

いつも当たりの本ばかり購入できているわけではないということで、あえて紹介してみた。今度は、もう少しOOoに的を絞った本とかクックブックあたりを買ってみよう。

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2008-03-10

Link Category PagesにPagesを当てる(WordPress)

WordPressをCMSっぽく使う場合には、Pagesと呼ばれる固定表示ページを上手に利用するのが鍵になる。

たとえば特定のカテゴリーの投稿記事一覧を表示するCategory Pagesは、標準では投稿物(Posts)の表題と概略とを時系列に並べる。WordPressはブログサイトなのだから、それは当然だ。

しかしCMS的な利用だと、Category Pagesは単純な記事一覧表示ではなく、もっと自由に記述したい場合があるだろう。脊椎動物のサイトがあって、それぞれの類や科について階層構造のカテゴリーを立て、その中に記事を投稿していくとしよう。爬虫類を例にとると、下のような案配になる。

  • 爬虫類(大カテゴリ)
    • カメ類(小カテゴリ)
      • ウミガメ(投稿)

ここで、爬虫類のCategory Pagesは、単に各種の投稿がズラズラ並んだものではなく、爬虫類全般についての全体的な内容を記したものにしたい。言ってみれば、Category PagesにPagesを当てたいのだ。どのようにすればよいか。

今回は、爬虫類全般の内容をPagesとして実際に作成することにした。爬虫類のCattegory IDを5だとすると、テーマディレクトリにcategory-5.phpを作成し、header()でそのPagesに飛ばすようにする。

<?php
header('Location: http://example.com/path/to/pages') ;
?>

オーバーヘッドがあるので輻輳するサイトには不向きだが、このようにしたのは次の理由による。

  • Breadcrumb Navigation XT(パンくずリスト表示)の修正が不要。
  • WP Navigation Tool(メニューカスタマイズ)の修正が不要。
  • Windows Live Writerでそのまま使用できる。

上の2つは、WordPressをCMS的に利用する場合に定評のあるプラグインだ。これらがそのまま使えるのは大きい。header()で飛ばさない場合、プラグインに手を入れる必要が出てくる。これは維持費用を将来にわたって増大させるので、好ましくない。

またWindows Live Writerは、Navigation Toolによって拡張される投稿属性には対応していない。だから、Pagesをメニューとして表示させるように設定していても、WLWで投稿するために設定が無効化されてしまう。それよりは、header()で飛ばしておいたほうが楽だ。

とりあえず、大きな仕事は片付いた。Internet Explorer 6が透過PNGに対応していないのを忘れていて大量に透過PNGファイルを使用してしまい肩を落としたのだが、DesignWalkerの「透過PNGをIE6以下のバージョンで綺麗に表示する方法」に助けられた。

Tags: web

2008-03-16

Link 受験産業の厚みの差

池袋のジュンク堂の学習参考書コーナーに足を運んでみた。少子化だというのに、おびただしい種類の参考書類が並んでいる。

Word Smart ところで、しばらく前に買った本の中にWordSmart(4th ed.)という単語帳がある。米国の高校生が受験するSAT対策の単語帳で、日本でいう『試験に出る英単語』のようなものだろう。Amazon.comでわりと評判がよかったので手を出してみた。

発行者のThe Princeton Reviewは米国の予備校ないしはテスト業者で、プリンストン大学とは無関係である。わが国の受験産業が名門大学の名前を借りるのと似ていて微笑ましい。文体も本邦の学習参考書と似ているところがあって、胡散臭いセールストークが並ぶ。

ただ、産業としての日米の厚みの差は歴然としている。配列はアルファベット順だし、組にも工夫がない。もちろん単色刷で、価格は13.95ドル。C/Pが悪いと言いたいが、むしろ日本の学参のC/Pが過剰なのかもしれない。収録語は適正だと思う。

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2008-03-17

Link 割り切ったADSL接続

ADSL接続卸売業者のイー・アクセスに対しては、ささやかな恩義を抱いている。むかし住んでいた東京都国立市に初めてADSLを開通させたのは、東京めたりっく通信ではなく同社だった。それまで第三セクターのCATV業者に2万円近い接続料金を払っていたので、即刻申し込んだのを憶えている。

同社は子会社のイー・モバイルを通じて、ADSL接続の小売りにも進出している。EMOBILE HomeAccessという新サービスの割り切った内容には、改めて先見の明を感じた。

サービス内容は単純そのもので、ADSL接続サービス「だけ」だ。Webスペースはおろか、メールアドレスすら提供しない。そのかわり、NTT回線使用料やモデムレンタル料金を含めて月額1980円(10Mbpsの場合)という低価格を実現している。

考えてみれば、Gmailをはじめ無料のメールサービスは複数存在する。それに、「あなたも自分のホームページが持てる」と宣伝する時代は過ぎ去った。ちょっと意欲のある者はブログサービスを使うだろうし、腕に覚えがあればレンタルサーバーを利用する。接続業者がこれらのサービスを提供する必要はないのだ。

そのような次第で、新たにHomeAccessを申し込んでみた。

Tags: PC

2008-03-18

Link 直すより買うほうが安いのは豊かな証拠

むかし新聞の投書欄で、次のような文章を読んだことがある。以前購入した家庭電化製品が故障したので修理に出したら、新品が買えるような修理代の見積もりだったので、買い直した。直すより買うほうが安いのはよい社会なのか、云々。このまえ個人のブログで同様の意見を目にして、記事を読んだときの脱力感を思い出した。

工業製品において生産よりも修理のほうが費用がかかるのは不思議ではない。修理は生産よりも個別性が高いからだ。1台1台の修理を受け付け、それぞれ故障箇所を診断し、必要ならば部品を交換し、個別に発送する。規模の経済が生かせないので、どうしても効率が落ちる。これが費用に反映される。

修理代が高騰するもう1つの要因は、社会の労働生産性が向上した――要するに人件費が高くなったことだ。経済学では生産手段を大きく資本と労働とに分けるが、社会が豊かになるにつれ資本の蓄積が進んでゆく。その結果、労働1単位あたりの生産量が大きくなり、労働の価値が上昇する。修理は生産よりも人手間がかかるので、人件費が価格に反映されやすい。実際、修理代を2万円としたら、半分は人件費だろう。

このことが端的にわかるグラフが、「傘と床屋の価格推移」に示されている。50年以上前の1951年当時、傘1本の値段が905円、散髪1回の値段が平均62円だった。2006年では、工業製品である傘は996円とあまり変わらない水準なのに対し、人間の労働である散髪代は2907円にもなっている。下限を見ていけば、安物のビニール傘は100円ショップでも買える。これは、資本蓄積が進んで社会が豊かになったことの表れだ。

井上陽水の「傘がない」(1972)を聴くと「うじうじせずにコンビニで傘を買ってこい」と感じる若者がいるかもしれないが、当時の傘代は約1000円。大学初任給が4万円程度だったから、いまにすれば4000〜5000円の感覚だ。雨にぬれて行かなくちゃと考えるのも無理はない。(それに、コンビニもそんなにはなかったろう。)

このように、工業製品を直すよりも買うほうが安いのは、社会が豊かになったことの証拠である。先の投書家の望む社会は、資本設備が貧弱で人間の値段が安い社会、子守奉公や女中が珍しくないような社会だ。どちらかというと、私は遠慮したい。

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2008-03-22

Link 銀座線と丸ノ内線

ウィキペディアの記事は、分野によって正確さや詳しさに幅がある。内容が詳細な点では他分野を圧倒すると思われるのが鉄道関連の記事で、鉄オタの熱意には恐れ入る。以下、主にウィキペディアのリンクを張りつつ書いていこう。

住まいを決める際には、地下鉄銀座線丸ノ内線の沿線を候補に考えていた。地下鉄を選んだのは、その程度には都心に近いところという話。また営団地下鉄(東京メトロ)の運賃は、大阪市営地下鉄の感覚に慣れた者にとっては信じられないほど安い。

地下鉄の中でも銀座線や丸ノ内線を好むのは、比較的浅いので駅からホームに降りるのが楽だという事情による。(地下鉄深度図がおもしろい。)また私鉄との相互乗り入れを行なっていないので、うっかり乗車中に眠ってしまっても、気が遠くなるほど大幅に乗り過ごすような失態は起こりえない。この両路線で私鉄との相互乗り入れが行なわれていないのは、首都圏では少数派の標準軌・第三軌条方式であるからだと聞いた。

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2008-03-23

Link 漱石・英語・教育

英語教師 夏目漱石 最近見つけて読ませていただいてるブログに「英語の海を泳ぐ」というものがある。その中に「実用英語の達人だった夏目漱石」という記事があり、川島幸希『英語教師 夏目漱石』(新潮社、2000年)を知る。きのうブックオフで見かけたので、これ幸いと購入した。

第1章では、漱石の英語力がどの程度のものであったかが記されている。では、漱石が大学予備門3級生のときに書いた「扇」という英作文の冒頭を見てみよう。

Fans are used to create an artificial current of air, on a hot summer day. They are made of thin and slender ribs of bamboo, upper half of them being covered with paper. There are two kinds of fans, one is called the shut and the other the open fan. The former is always carried abroad, for it is opened and folded up with equal facility. The latter is generally used in the house; but, when we stroll about, on a hot summer evening, we take, sometimes, an open fan.

いまこれだけ書ければ難関大でも余裕で合格できる水準だが(p.45)、これは漱石が落第する直前の――つまり成績が悪いころの課題作文だというのが驚きだ。当時の学生たちの英語力の高さがよくわかる。漱石は落第したのちは心を入れ替えて勉強に励み首席で通したそうだから、英語力はさらに高まった。以下は、大学時代に教官から頼まれて書いた『方丈記』の英訳である。

Incessant is the change of water where the stream glides on calmly: the spray appears over a cataract, yet vanishes without a moment's delay. Such is the fate of men in the world and of the houses in which they live.

個人的におもしろいと思ったのは、漱石が英語教師として教壇に立ったときには、近代最初の学力(英語力)低下の時期にあったという点だ。

漱石が大学予備門に在籍していた1880年代は、数学や物理学などの教科書も英語のものが用いられた。日本語の教科書が存在しないためで、必然的に英語を使わざるを得ない環境にあったわけだ。現在でも、発展途上国では似たようなものだろう。

ところが漱石が教壇に立つようになった頃には、お雇い外国人も少しずつ姿を消し、日本語で書かれた教科書が増えてきた。近代国家としての体裁を整えつつあり、漱石自身もこれを当然のことだとしている。「日本のNationalityは誰が見ても大切である。英語の知識位と交換の出来る筈のものではない」(p.109)。

使用されているテキストが難しすぎると述べていた漱石は、帝大英文学講師就任直後、ジョージ・エリオットの『サイラス・マーナー』を教科書として指定した。これに対して学生は「高等学校あたりで用ひられてゐる女の小説家の作をテキストに使用するといふのだから、われわれを馬鹿にしてゐる」と反発した(p.188)。

ところで教育論自体はいわゆる「人間教育」を重視するもので、全人格的に支配するような師弟関係を理想としたようだ。漱石自身がそういうタイプで、やたら弟子の世話を焼き、就職の斡旋から賃上げ交渉まで行なっている。

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2008-03-27

Link be動詞とhave動詞

絵で英文法 松永暢史、河原清志『絵で英文法』(ワニブックス、2003年)という本を例によって新古書店で見かけ、わりとよい部分が数カ所あったので購入した。すでに人にあげてしまったのでページ数を記すことができないのだが、思い出しつつ書いてみたい。

先に断っておくと、英文法を絵解きする試み自体は失敗している。第一、絵よりも文字のほうが圧倒的に多い。それぞれの絵(正確には「図」だが)も、たいして目新しいものではない。

同書の長所は、(1)125ページとコンパクトなこと、(2)章立てが工夫されていること、(3)表に工夫が見られること、の3点だ。(1)については言わずもがななので、(2)と(3)とについて以下に触れることとしたい。

まず、第7章で「英語のもっとも大切な動詞」として「be」と「have」とを両立して取り上げた点を評価したい。本動詞としての重要性もさることながら、これらの語が数種類の構文で使用される点が大事だ。たとえばbeは進行相や受動態に使用されるし、haveは完了相や使役に使われる。また、どちらもto不定詞を従えて、予定・義務をあらわす構文をもっている。通常の学習課程ではバラバラに扱われるので、統一的に眺める視点もあったほうがよい。

haveをbeと同格に持ってきたことによって、第四文型・第五文型の説明にも両者を使用することが可能になっている。すなわち、第五文型(SVOC)のOCを、O is C関係、第四文型(SVOO)のOOをO has O関係として整理しているのだ。けっこうおもしろい。もっとも、そうした説明が可能なのは授与動詞に限るわけで、denyやsaveをこの例で説明するのは困難かもしれぬ。たとえば次の例文

  • If you regularly take snacks instead of eating properly, you will deny yourself the important nutrients that your body requires. (COBUILD3)

において、「you have nutrients」にならない(むしろ逆)のは明らかだろう。

図はイマイチな同書だが、表にいくつか見るべきものがあった。たとえば、基本動詞を縦に、前置詞を横に並べて二次元の表にし、句動詞の意味を一覧にしたのはアイデアだ。不規則動詞変化表も、A-A-A型を「短すぎて変化できなかった」などと説明してあるのはよい。不規則動詞のまとめ方については、「不規則変化動詞も,分類すれば簡単」を参照。

Tags: 言語

2008-03-31

Link 引越雑事

Yahoo!ゆうパックは荷物の重量だけで料金が決まるので、かさばる物の輸送に使うと割安になる。たとえば衣類は打ってつけだろう。逆に、通常のゆうパックは寸法だけで料金が決定されるため、比重の大きいものを送るときに利用するとよい。ゆうメールで送りきれない書籍などに向いている。

PCと液晶ディスプレイの発送には、ヤマト運輸のパソコン宅急便を利用させてもらう。もともとは日本通運が「パソコンポ」として開始したサービスで、これを知ってからは外箱を気兼ねなく捨てられるようになった。ヤマトはC2と称して個人利用者にも送り状発行システムを提供するようになり、ありがたく利用させてもらう。

梱包の際には透明なテープを使うようにしている。オフィス・デポの透明梱包用テープは6巻534円と安かったので買ってみたのだが、テープが縦に裂けるわ粘着剤がハサミにつくわ、まったく「ひでえもんでございました」(三井理峯)。素直にスコッチを選んでおけばよかった。オフィス・デポも、ショップブランドの紙やボールペンは悪くないのだがなあ。

家具はおおかた入れ替える。今回印象的だったのは、値段がずいぶん下がっていた点だ。本棚も机も8000円台なのは信じられない。が、中国製の机は天板が凹んでおり、なんとなく納得した。後日交換と相成る。椅子は昔からハイバックで肘掛けなしのものを好んでおり、今回はアイコのOA-2125を選定する。座り心地は値段相応。快適さを追求するならコクヨのトレンザあたりが最低ラインだが、3万円は必要だろう。贅沢は敵だ。

追記。前置きをつづけているうちに、最初に書きたいと思っていた内容をすっかり忘れていた。

住民票を移す際には、転出届を出して転出証明書を発行してもらい、引越先で転入届を出すのが規則だ。だが、住民台帳基本カードを持っている場合には、付記転出届を郵送すれば転出証明書の発行は不要らしい。市役所のホームページにPDFファイルがあったので、ダウンロードして必要事項を記入し、送付する。興味本位で住基カードを発行して3年、はじめて役に立った。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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