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十日日記


2008-06-01

Link ことばの話題3つ

その1:「いくらとなんぼ」。英語での「how much」に当たる日本語として代表的なものには、「いくら」と「なんぼ」とがある。前者が東日本、後者が西日本――と単純に二分されがちだが、この語の分布はもう少し複雑だし、フォーマルさにも違いがある。関西人の私には、「いくら」は「なんぼ」にくらべてヨソ行きの言葉であるという感覚がある。もっと言えば、「なんぼ」は死語に近い。

ところが数年前にラジオで方言学の教官が語っていて面白かったのは、九州の一部地域では、この感覚が逆転しているということだった。つまりインタビュイーは「いくら」「なんぼ」のどちらを使うか尋ねられ「どちらも使う」と答えるわけだが、「高級百貨店で使うとしたら」という問いには「なんぼ」だと即座に返答したそうだ。私が大阪北部方言でヨソ行きっぽく値段を問うなら「おいくら」となるので、この違いは興味深い。

その2:「時間と論理との関係」。時間的関係を表わす機能語の中には、同時に論理的関係としての意味をもつものがある。これらが英語・日本語で比較的きれいに対応しているので、少し興味をもった。

たとえば「since」には、継続的という時間的意味とともに、理由という論理的意味を持っている。日本語の「から」も同じだ。また、「while」には同時性を表わすと同時に逆接でもあるのだが、訳語となる日本語の「ながら」も似ている。ちょっとおもしろくないだろうか。

その3:「lは/j/に通ず」。例によってLR聞き分け訓練をつづけていて、あいかわらずcrとclとの区別が付いていない。ただ、聴きつづけているうちに思ったことがあって、lは比較的/j/の音に近いということだ。フランス語でllを/j/と発音する(例:Marseille=マルセイユ)文字規則を初めて知ったときには馬鹿げている思ったのだが、馬鹿は私だった。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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