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十日日記


2009-04-04

Link 一本気のブラック

タイトル ペリー・メーリング『金融工学者フィッシャー・ブラック』(日経BP社、2006年)を読んだ。ブラックのことは、エマニュエル・ダーマン『物理学者、ウォール街を往く。』(東洋経済新報社 、2005年)を読んで簡単な人となりから漠然と親しみを抱いていたのだ。

同書によれば、ブラックの理論的支柱はCAPMにあるという。私はB-S公式くらいしか知らなかったのだが、CAPMを武器に為替や一般均衡理論、景気循環にまで取り組むのが見物だ。私は下の記述にしびれた。

それでは、ブラックの言う「最善の国際通貨制度」とはどのように機能するのだろうか。各国はそれぞれ銀行制度を運営し、預金を受け入れて資金を貸し出す。そのどちらにも、その国の通貨建ての無リスク金利が適用される。預金はすべて短期であるから、国内的には予想物価上昇率、対外的には為替レートの予想下落率に対して全面的に金利を調整することが可能だ。したがってどれほどたくさんの国があっても、実際に存在するのはたった1つの世界市場だけであり、そこでは無リスクの貸し借りが行なわれ、単一の無リスク金利が適用される。資本の場合も同じで、市場は世界市場だけしかなく、リスク資産のポートフォリオも世界市場ポートフォリオのみ、リスク・プレミアムも1通りしかない。そのような世界では、リスク回避型の国は差し引きで貸し手に回るだろう。逆にリスク選好型の国は、差し引きで借り手になる。だがこれは、リスク回避型の個人が貸し手になり選好型が借り手になることと、経済学的にはまったく同じである(pp.267-268)。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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