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十日日記


2009-05-13

Link 面グラフとは何か

知りたいことは「面」に聞け 西村行功『知りたいことは「面」に聞け!』(日本経済新聞社、2008年)は、著者の用語でいう「面グラフ」「棒面グラフ」の紹介と活用法とを記したものだ。

面グラフとは何か。百聞は一見にしかず。同書では多数の例が挙がっているのだが、そのうちの1つを取り上げてみる。

下は、各国のエネルギー消費の割合を示した表である。

集計表

この表を目に見えるかたちにするには、一般的にはグラフを2枚使う。下のようなものが典型的だろう。

2枚のグラフ

上のグラフの難点は、それぞれのグラフが独立しているため、たとえば米国において石油が使用されている割合は全エネルギー消費のうちどの程度を占めるのか、ということが見にくい点だ。円グラフと帯グラフとの数字をかけ算しなくてはならない。

これに対して面グラフは、帯グラフの幅を可変とすることによって先の欠点を克服している。

面グラフ

上のグラフでは面積が意味をもつ。米国の石油が全エネルギー消費に占める割合は、このグラフで左下の一角を占める部分の全体に対する面積比だ。このように面グラフは、帳票におけるヘッダー・明細のような関係にある構成比グラフの可視化に向いている。

著者はこのほかに棒面グラフも提唱している。こちらは、棒グラフの幅を項目ごとに変えることによって表現可能な次元を1つ増やすものだ。ただし私が見るかぎりでは、3次元データを2次元のグラフに収めると、よほど注意しないと「一目瞭然」とはいかなくなる。

このほか、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive、漏れなくダブりなく)といった分析軸作成の原則を紹介していたり、3C(顧客・競合・自社)や4P(商品・価格帯・流通・販促)といったMECEの実例についても触れていて、面グラフを含め系統だった発想を支援するように著者は執筆している。

なお、面グラフは量率グラフとも言われる。仮説実験教育畑で生まれたのだろうか、和歌山県の教員による「『量率グラフ』普及推進本部」にはグラフ生成のVB6アプリがあるし、村田文江「社会科におけるグラフについて」(1986)という論文もある。このグラフは海外では知られているのだろうか。紹介すると面白いと思う。

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