2010-02-28
Link 西洋故事物語
伝聞なので事実かどうかは不明だが、高校生が社会でどの科目を履修するかは東西で異なる傾向にあるという。関東では世界史が多く、関西では日本史が多いのだそうだ。
私が高校生のころは大阪府立高校も比較的牧歌的で、受験に特化した授業などしていなかった。おかげで私は日本史も世界史も履修できている。もっと極端だったのは京都府立高校で、文科系の生徒にも微積分(現在の数III)を教えていた。当時の友人は受験の役に立たないとこぼしていたが、はたして今もそう思っているだろうか。
さて、本棚で見つけた阿部知二他編『西洋故事物語』(河出書房新社、1978年)という書籍を読んだ。古代・中世・近世・近代と時代別に並べた逸話に聖書を加えた5章立ての構成になっている。時代が時代なので解説が古めかしいことがあるものの、古い記憶を呼び起こしてくれる。ネブカドネザルなんて単語を目にしたのは高校以来だ。
新しく知った事柄もある。calendarの由来はkalendariumで、借金台帳を意味している。当時、借金の利息は第1日(kalends)に支払う習慣だったらしい。Time is Moneyだなあ。また、バイオリンの誕生にダ・ヴィンチが間接的に関わっているという説も初めて見た。「火中の栗を拾う」は日本の諺だと勘違いしていたのだが、実際にはラ・フォンテーヌの『寓話詩』に登場する。青鞜社の青鞜は、Bluestocking(ロンドンの婦人文学サロン)を森鴎外が訳したものだったのか。
聖書については無知を反省している。相方に言わせれば、あるていど学のある西欧人にとって聖書――特に新約聖書は桃太郎や浦島太郎レベルの常識だという。空いた時間にでも読んでいこうと思って見つけたのが、BibleGateway.comというサイトだ。英訳聖書でも20もの翻訳が挙げられているので、好みのものを選んで読むことができる。読み比べてみるのもおもしろい。