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十日日記


2010-04-05

Link アメリカ「二級市民」像

欲張りで懲りないアメリカ人 有元美津世『欲張りで懲りないアメリカ人』(祥伝社新書、2009年)を読んだ。著者は在米24年(出版時)で、大家業を営んでいる。入居審査時に賃貸者の信用照会を行なう際に、所得から刑事・民事裁判記録に至るさまざまな個人情報を得ることができる。こうしたデータと著者自身の体験をもとにして、現在の米国庶民の生活を描いている。それをひとことで表現すれば、身分不相応となろうか。

米国社会では持ち家願望が強い(また税制も持ち家を後押ししている)ため、特別に地価の高い土地でないかぎり、ある程度の信用偏差値(クレジットスコア)をもつ家庭は住宅を保有している。裏返せば、住宅が保有できない家庭は二級市民扱いされかねない。

ただし、米国人が賃貸住宅に住む理由は、必ずしも所得が低いことだけではない。中産階級以上の所得水準であっても、身分不相応の消費生活を続けると雪だるま式に借金が膨れあがっていく。米国の貸付の多彩さには目を見張るものがあり、所得税の還付金を前借りするための「還付金期待ローン」なるものまで存在する。バブル期にはホームエクイティ与信(HELOC)も盛んだった。これは、不動産の資産を担保にした貸付サービスである。金利が6〜8%のため、借り換えとしても利用された。こうして借りれるだけ借りたあげく、最後は自己破産するパターンが後を絶たないようだ。

著者が提示する数値は初見のものが多く、おもしろい。たとえば新築一戸建て平均サイズの推移を見ると、91平米(1950年)→150平米(1970年)→193平米(1990年)→218平米(2004年)と、傾向的に増大していることが見て取れる。また医療費の高騰にも触れていて、「借家への応募者のクレジットレポートを見ていると、ほとんどの人が医療費を踏み倒している」(p.190)という。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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