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十日日記


2010-10-03

Link IBMのプリンターをWindows 7 64bitで使用する

IBM(現インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン)のインパクトプリンターやモノクロレーザープリンターの一部は、Windows 7 64bit版用のドライバーが提供されていない。他社が提供しているドライバーを流用することで、プリンター装置を使うことができる。

64bit版Windowsの動作条件で気になるのは、各種装置用のドライバーだろう。カーネルモードで動くプログラムではWOW64が使えないので、基本的には製造業者の提供を待つことになる。

手近のIBMプリンター機器は、インパクトプリンターの5577シリーズ多数と、モノクロレーザープリンターのInfoPrint 1000Jシリーズ(1336J、1556J)である。これらのWindows 7 64bit版対応状況を調べてみたところ、前者については5577の一部(V02/W02)のみ、後者についてはPAGESモデル(5588エミュレーション)のみの対応だった。

5577をWindows 7 64bitで使うには、APTi PowerTyper Vxxx Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7 x64 プリンタドライバーをインストールするとよいらしい。これはネットで拾った情報で、実際に使用できるのを確認した。一方のInfoPrint 1000Jについては、IPSiO NX860e/760/660S用のRPCSドライバーが使える。ただし、なぜか手元のInfoPrint 1336JはなぜかPAGESモデルの型番ではない(5596-3M2)にもかかわらずPAGESで動作するので、純正ドライバーも利用できた。

Tags: PC Admin
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

Link 畑中 正利 [IBM5573-k02のドライバーをインストールしたいのですが、ご指導ください。]


2010-10-07

Link タグチメソッド入門

タグチメソッド入門 立林和夫『タグチメソッド入門』(日経文庫、2009年)を手に取った経緯は、次のようなものだった。今世紀に入って一般人が扱えるデータ量が増大するにつれ、大規模なデータ解析が耳目を集めるようになった。その一方で、データの集め方については関心が薄いのではないかと個人的に感じ、R.A.フィッシャーの実験計画法に興味を抱く。我が国における実験計画法の大家が田口玄一氏で、品質管理の部門にその名を冠した手法があると知る。

タグチメソッドは米国での呼び方で、我が国では品質工学と呼ぶ。QC7つの道具と同様、品質工学も米国に紹介されブームを引き起こした。品質管理が主として生産段階での話題なのに対し、品質工学は設計・開発段階での手法である。

品質工学のキモになるのは、いかに頑健(ロバスト)な設計を行なうか、という点である。多数のパラメータを混ぜ合わせて品質の分散を最小化させ、そのうえで目標値に近づけるような設計(二段階設計)を行なう。たとえ問題の事象が「騒音」であっても、その背後にあるのは品質のバラツキによるエネルギー効率の低下があると考えて対処するのがタグチメソッドだ。

田口先生は統計学者だが、分布論をほとんど使わないのが印象的だった。利用されている道具立ては、直交表などの実験計画法、2次関数の損失関数、マハラノビス距離である。最後については初耳だった。これは共分散を考慮に入れた距離だ。

第一種の誤り、第二種の誤りをそれぞれ「あわて者の誤り」「ぼんやり者の誤り」と呼ぶのは聞いたことがあったが、過誤の確率α、βと引っかけた洒落だったことには気がつかなかった。また、第5章に掲載されていた、抜き取り検査が実際には品質面・費用面ともに芳しくない成果しか出ないという話も勉強になった。

この本をソフトウェア開発に応用できることはあるだろうか。直交表はテストに使えるみたいだし、実際にその方面の書籍も出ている。損失関数によってバラツキをコストに還元するのは、プロジェクト管理のEVMに通じるものがあると思った。QC7つの道具はPMBOKに収録されているが、タグチメソッドが載る日は来るだろうか。

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2010-10-10

Link 饒舌な確率論副読本

応用のための確率論入門 数学の学習書には、さまざまな性格のものがある。教科書としては、私は記述が簡潔なものを好む。これでもかと例が並ぶ米国の分厚い教科書は好きになれない。とはいえ、読書百遍したところで義自ずから見るほどの才はないので、このほか副読本と演習書とを必要とする。これらに関しては、饒舌な記述が私には合っている。というより、そうでないと理解できない。

中塚利直先生といえば、むかし『時系列解析の数学的基礎』(教育出版、1978年)を読んだのを記憶している。これはどちらかというと淡泊な記述だった。一方、今年出た『応用のための確率論入門』(岩波書店、2010年)は、個性的かつ饒舌な副読本だ。雰囲気としては蓑谷千凰彦先生のような感じで、陥りやすい急所に絞って解説が加えられている。また、半ばエッセイ風な記述もあり、歴史への目配りもなされている。

経済学部で統計学や計量経済学を学ぶ学部上級生が読むと得るところ大きいのではないかと思う。私が学生のころに読めておけばよかったなあ。

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2010-10-14

Link 理系の経営学

理系の経営学 宮田秀明『理系の経営学』(日経BP社、2003年)を読んだ。著者の宮田先生はIHIで船舶の設計を行なったあと、大学に戻ってからはシミュレーションを通じた計算流体力学を研究し、その後アメリカズカップのディレクターを務めている。内容はわりと平凡で、哲学やビジョンが大事だと説き、その実現のために理系の思考法を用いるべきだとする。現在の経営はプロジェクト型で進めるべきだとも主張している。

話の引き出しの少なさは、一般向け書籍としては弱点だろう。訓話として出てくる例が、船舶設計・シミュレーション・アメリカズカップばかりなのだ。過度の一般化に陥っているのではないかと懸念がわいてくる。プロジェクトマネジメントの講義で学習する、あるプロジェクトで成功した方法を他に適用しても成功するとはかぎらない、という命題を思い出した。

また、人間行動への理解についても首をかしげるところがある。たとえば、失業などの危険から守られている官僚こそがリスクを取って国家プロジェクトを推進すべし、という。しかし、職業として官僚を選ぶという時点でリスク回避的だろう。そういったリスク選好の集団が積極的にリスクを取るというのは、ちょっと考えられない。

それでも、ためになる箇所はある。シミュレーションが重要だという話はそのとおりだと思うし、また個別生産が基本で額も大きな船舶の製造は、自動車など大量生産する製品の製造とは異なるということにも納得がいった。

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2010-10-16

Link 数量化革命

数量化革命 ヨーロッパ社会が「驚くばかりの成功」を成し遂げた原因は何か。アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命』(紀伊国屋書店、2003年)はその理由は普遍性であるとし、西欧文明が普遍性を獲得する必要条件として数量化を、十分条件として視覚化を挙げている。そして前者の例として暦法と時計・地図法・数字を、後者の例として楽譜・遠近法・複式簿記を引いている。

例のひとつひとつは、各方面に関心のある人なら知っていることが多いだろう。だが、これだけの内容を1冊にまとめた手際は評価できるし、興味のあった分野でも新事実が得られるかもしれない。たとえば私は、ヨーロッパでも古代には不定時法が用いられていることを知らなかった。また、noon(正午)の語源が「9番目」というのにも驚いた。もともとは午後3時だったのが、だんだん早まって正午ごろになったのだそうた。偶然にも、天保期の不定時法の「九つ」と一致している。

書物について言えば、「目次」を編み出したのが中世スコラ派であることも心に留めておこうと思った。

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2010-10-20

Link 競争の作法

競争の作法 齋藤誠『競争の作法』(ちくま新書、2010年)を読む。著者は日本経済の現状認識を前半で述べたあと、後半で個人個人が競争に向き合う必要性を説いている。

現状認識については、もうだいぶ知れ渡ったことだろう。「戦後最長の景気回復」の実体は円安バブルであり、それを競争力が付いたものと勘違いして過剰な設備投資を行なったツケがリーマンショック後に表面化した。2010年の現状はほぼ実力に見合った水準で、今後企業が国際競争に立ち向かうには、生産性を2割上げるかコストを2割減らすしかない。

齋藤先生の憤りは、景気低迷のしわ寄せが弱者や若年層に集中した点だ。非正規雇用者が職を失う中、法に守られた正規雇用者は実力以上の給与を得ている。他の先進国に比べて低すぎる固定資産税のため、土地所有者は土地を有効活用しない。持てる者が競争から逃げている。

批判の矛先は勤務先の一橋大学にも及んでいる。他の国立大学法人の例に漏れず、一橋大でも停年延長化が決定した。そのせいで若者がアカデミックポストを得にくくなることを憂慮した著者は1人で「反対闘争」を繰り広げ、立て看板を設営したりハンストを行なったりしている。どうでもいいけど、立て看板を先生に貸し出さなかった学生自治会は何をしているのだ。

まとめとして中島敦「山月記」を引き、個人個人が競争に対して真摯に向き合ってこそ人々は幸福が実現できると述べている。齋藤先生は立派だなあ。

とはいえ私自身は、競争を忌避する人が自らの意思で競争の場に立つようになるとは考えられない。だから、そのように仕向けるのが現実的だろう。たとえばインフレは実質賃金を下げるので、弱者への不幸の集中を緩和されるかもしれない。

日本社会は基本的に非寛容で、失敗への恐怖感のためか敗者に対して厳しく、再チャレンジする余地が小さい。このことへの対処として安全網を敷くという方法もあるけれど、私自身は敗者を多数派にすべきだと思っている。

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2010-10-24

Link Google Chromeのインストール先

現在使用しているWebブラウザーはFirefox 3.6.11とGoogle Chrome 7.0.517.41とで、前者を主ディスプレイに、後者を副ディスプレイに表示させている。

Chromeはあまり好きではない。日本語関連の処理が少し怪しいと思えることがあるからだ。先だってもGmailの件名一覧表示において、全角英数字の表示が文字化けしていることがあった。また、ブラウザー表示画面で日本語IMEがオンにできる仕様なので、スペースバーでのスクロールが確実には行なえない。(この問題はFirefox 2.xにもあったが、3.xで改善された。)また、単語選択も妙だ。長音が混じったカタカナ語をダブルクリックすると、うまく選択されないことに気づく。

ところで、Google Chromeはメジャーアップデートを含めて更新が強制的になされる。その際にFirefoxと違ってUAC制御の許可を確認するウィンドウが表示されないので、どのように処理しているのか不思議に思っていた。この前たまたま気がついたのだが、Google Chromeはユーザーディレクトリにインストールされるのだった。

C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Google\Chrome\Application

これは一理ある。私自身もWindows Vista以降では、ホームディレクトリ直下にAppsというディレクトリを作成し、設定をiniファイルで生成するアプリケーションなどは、そちらにインストールしている。たとえばXAMPPRocket DockTiEmuPuTTYなどがそうだ。

Tags: PC

2010-10-25

Link wasとnow

メモ帳の写真段ボール箱を整理しているときに、メモ帳が出てきた。相方がイギリス留学中に購入したものらしい。シールが貼ってあって、次のように書いてある。

1/2 PRICE
was £1.29
now 64p

我が国で言えば、定価に×印を入れて特価を示すようなものだろう。ここに「now」の対比として「was」が来ているのが目にとまった。こういう使い方もあるのか。

Tags: 英語

2010-10-31

Link 新しいパソコンの話

先日発売が開始されたMacBook Airは美しい。筐体を一体成形にして利用者の手による蓄電池交換を困難にしただけでなく、今回は外部記憶装置にまで手が及んだ。消耗品まであと一歩だ。

さて、Windows 7に対応したIBM i Access for Windows(V6R1M0)を入手したので、職場の業務用PCをWindows XP機からWindows 7(Professional 64bit)機に変更する。CPUはAthlon II X4 635(2.9GHz)、メモリーは8GB積んでいる。チップセットはAMD 785Gである。

感想をひとことで記せば、快適だ。もう少し詳しく書くと、もうメモリー不足を心配する必要はないし、デジタル+アナログではあるが標準で2画面出力できている。一部の業務アプリも、Windows XP Mode環境でネットワークをブリッジ接続にすると使えることが確かめられた。

個人的には、やまぶきR 1.3.0とATOK 2010、Realforce USBキーボードのセットで日本語入力がほぼ支障なく行なえることにも安心した。Realforce 91(PS/2接続)の製造が先月末で停止されたため、予備としてもう1台買うかどうか悩んでいたところだったのだ。

いっぽう家庭では、1月に処置した相方のPCのファンが再び騒音を振りまくようになった。BTXで特殊なファンなので、秋葉原で部品を買ってきて交換、というわけにはいかない。もう5年も使ってきているので、そろそろ買い替えようという結論に達した。

いくつか候補機を挙げた中で相方が選んだのは、マウスコンピューターのLm-A501Eという、AMDのCPUを積んだ中で最安価なPCだ。CPUはAthlon II X2 220(2.8GHz)で、BTOにてメモリーを4GBに、OSをWindows 7 Professional(32bit)に変更している。チップセットはやはりAMD 785Gである。

このPCで最も重たい処理はx-アプリ(ソニーのデジタル音楽再生機用のソフト)か一太郎なので、必要とされるCPU性能はそれほど高くない。むしろ、DVDや動画がなめらかに再生できることのほうが重要だ。また、2画面出力も必須である。そういう点では、CPUもGPUもそこそこの性能を出すAMDでまとめると価格性能比がよい。

相方がこだわった部分で私が参考になったのは、ヘッドホン端子の位置だ。候補の1つにPC工房のミニタワーも挙げておいたのだが、前面にヘッドホン端子がないので却下となった。言われてみれば、ヘッドホン端子は前にないと不便だ。あとで実機を見て確認したところ、この筐体にはヘッドホン端子が存在しなかった。

Tags: PC


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