トップ 最新 追記

十日日記


2011-02-07

Link 需要を予測する

需要予測システムを盲信する人も否定する人も、同じ誤りに陥っている。それは、需要予測システムが当たらないと無意味だと考えている点だ。需要予測システムが実際に当たるはずはなく、大事なのは誤差と向き合ってシステムを成長させる姿勢だ。

在庫管理のための需要予測入門 キヤノンシステムソリューションズ株式会社数理技術部(編)、淺田克暢・岩崎哲也・青山行宏(著)『在庫管理のための需要予測入門』(東洋経済新報社、2004年)は、162ページという紙幅で需要予測システムについて語った概論書だ。見開きで1項目を解説する内容で、とてもよく書けている。その序章で、先の段落のような心構えが書かれていた。

同書では10種ほどの予測モデルについて解説してあり、言葉による説明が実務家の理解を助けるようにできている。たとえば時系列分析にはARIMAという著名なモデルがある。この説明は、たしか次のような具合だった。

  • ARモデル:過去の実績が時間に比例すると考えるモデル
  • MAモデル:過去の予測誤差が時間に比例すると考えるモデル
  • ARMAモデル:ARとMAとを合わせたモデル
  • ARIMAモデル:ARIMAにトレンドを加えたモデル

需要予測システムの細かい部分が実務家にとってブラックボックスだとしても、システムが行なっている内容の概略を把握しておくことは有用だろう。上のように簡単に説明してもらえれば、使う側はとても助かる。

このほか、テレビの特集で取り上げられたとか(イベントの発生)、他の商品との相関を考慮した場合とか、業務上検討しなくてはいけない項目についても触れられている。また、システム導入時のポイントについても1章が割かれている。

Tags:

2011-02-09

Link テンキーパッド

TK-TCM001BK パソコンの画面の横長化には感心しないのだが、副産物もあった。15インチ程度の画面寸法をもつノートPCの中に、テンキーを備えた製品が登場しだしたことである。Excelなどのアプリケーションで数値を入力する可能性を考えると、テンキーがあったほうが便利だ。一般の方にノートPCを推薦する際には、テンキー搭載機を選ぶことにしている。

人にはテンキー搭載のノートPCを薦める一方、ふだん私が使っているデスクトップPCのキーボードはテンキーをもたない。一般的な日本語109キーボードは横幅が約45.5cmと大きく、机が手狭になるからだ。もう1点理由を挙げるなら、テンキーは一般キーの右側ではなく左側にほしい。左側にあればマウスとキーボードとの距離を近づけられるし、電卓のように左手でキーが叩ける。そういうわけで、本来ノートPC用に販売されている外付けテンキーパッドを購入し、キーボードの左側に備え付けている。

いま使っているのはTK-TCM001BK(エレコム)という1500円足らずの製品で、梱包の触れ込みに「『Excelタイム』を短縮します」とある。その心は、専用のExcel起動ボタンを備えているのだった。また、日本語109キーボードのNumLockの位置にTabキーを、そしてテンキー最上段の上側に「=」「(」「)」「Back Space」を配置している。「0」の隣には「000」キーがある。ちなみにロジクール製のテンキーは、Tabの代わりにClearキーが配置されている。

こうした追加キーは意外と重宝する。特に役立っているのは独立した括弧キーだ。私はWindows PowerShellを計算機代わりに使うことが多く、たとえば「転送速度を3MB/sとしたら500GBのデータの受信に何時間かかるか」といった計算をPowerShell上で行なう。このとき

500000/(3*60*60)

というような計算も、テンキーパッドに括弧があると左手一本で入力できる。

伏兵は「000」である。購入前は「00」も「000」も同じだろうと思っていたのだが、メガ・ギガ・テラなどの単位を扱うときに1打鍵で済むのでミス防止になる。上の例では、500GBをMB換算するために、「5」「0」「0」「000」と、最後の「000」を単位換算キーの感覚で使用できる。

ちなみに専用の「EXCEL起動ボタン」は笑える出来だ。ボタンを押すと「ファイル名を指定して実行」ウインドウが現れ、そこに1文字ずつEXCELと入力されていく。その様子が目で追えるほど遅いので、まったく実用的ではない。が、不要なドライバーソフトウェアをインストールされるよりはマシだ。懸命に働いている感があるので、情にほだされて押してしまうことがある。

Tags: PC
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

Link enthumble [こんにちは。 キーボードのテンキーは何故か右側にありますよね。 といっても、簿記などでは左手で打つように指導..]

Link na [私の周囲には、テンキーがジャマだという理由でマウスやトラックボールを左手で操作する方々がいます。enthumbleは..]


2011-02-11

Link マネージ可能なリスク

リスクに背を向ける日本人 山岸俊男、メアリー・C・ブリントン『リスクに背を向ける日本人』(講談社現代新書、2010年)を読んだ。

取り上げられていた話題の1つに、日本人がリスク回避的な行動をとるのは日本社会のリスクが高いからだという指摘があった。内集団びいきを行動規範とする集団主義的秩序の社会では、外部の人間に対して高い参入障壁が設けられている。このため、いちど集団から離脱した人間は再チャレンジが困難になる。そこで人々は集団にしがみつこうとし、失敗を恐れてますますリスク回避的になるという。この話が、いわゆるゼロリスク探求症候群にもつながるのだろうか。

両氏に共通していたのは、労働市場を改革する必要があるという認識だ。解雇規制では、セーフティネットの張る位置を間違えている。参入を容易にするためには退出をも容易にする必要があるのは道理で、山岸先生は雇用流動化を促進する制度づくりを強調している。一方のブリントン先生は、感情に重点を置くのではなく自分の意図を相手に的確に伝えるためのコミュニケーションスキルなど、構成員を強化する制度が必要だとしている。

ハッとさせられたのは、ブリントン先生が自らの職業選択時にリスクをとったことを回顧した発言だ。そのリスクは自分でマネージ可能だから――というように述べていた。リスクに対して私は専ら発生確率と評価額とに目を向けていた。だが、それ以前に自分でコントロールできるかどうかが大事だ。リスクを手の届く範囲に置いておけば、損失の期待値は大きくなっても分散を下げられる可能性がある。

Tags:

2011-02-14

Link ベネルクス

「ベネルクス」という名称がBElgium、NEtherlands、LUXembourgの略語であることを知る。そういえば中学生のころ、ちょっと格好いいけれども風変わりな名前だなあと思っていた気がする。

Tags:

2011-02-16

Link 無変換キーを活用するソフトウェア

NetBeansで、既存のキーバインドと被らない範囲でカーソル移動のキーを実現させるために、Ctrl+@とCtrl+:とで行頭・行末へ移動するよう短縮キーを登録したことを以前に書いた。

ところが、文末をセミコロンで終える言語については、補完の効き方によっては嬉しくないことが起こる。たとえば、閉じカッコが補完されてカーソルがカッコの中に入ったときなどがそうだ。単純にカッコから抜けたい。そこで、Ctrl+;でカーソルを右に移動するようにキー定義を行なった。それなりに便利だ。(なお、このキー定義は、Java編集時には「行末にセミコロンを付ける」機能に割り当てられている。)

もうひとつ小ネタ。私は矢印「→」をよく使う。これまでは読みを「みぎや」として単語登録していたのだが、「>」で登録することを思いついた。これは意外と重宝する。あとになって、ATOKでは「->」から「→」が出せることを知る。「←」方向はあまり使わないので、「<」で身近な記号(■や★など)を変換できるようにするのもよいと思う。

以上は私なりの工夫だが、日本語109キーボードでローマ字入力やJISカナ入力を行なっている向きには、もっといいものがある。窓の杜の記事で知ったEnthumbleだ。このソフトウェアは無変換キーを修飾キーとして利用するもので、無変換+{IKJL}で上下左右にカーソル移動できたり、無変換+SpaceでEnter、無変換+変換でEscになったりと、日本語入力・編集時にホームポジションから極力手首を移動しないで済むように工夫されている。無変換+{XCV}でカット・コピー・ペーストが用意されているのも素敵な配慮だ。

そう言えば、高級キーボードの差別化の手段としてAX配列の採用が挙げられる。世の中に1台くらいAXキーボードが販売されていてもよさそうなものだ。

Tags: PC

2011-02-27

Link 台北旅行記

2月11日から13日にかけて台北旅行に出かけた。海外未経験だったため、見るものが新鮮に映る。そこで、印象に残ったことを書いておこうと思う。箇条書きで記しておくと、

  • リムジンバスの豪華さと地下鉄(MRT)の合理性とに驚いた。
  • スマートフォンが非常に普及している。MRTではiPhoneユーザーだらけ。
  • 電脳街は秋葉原ほどではない。電卓はカシオが市場を席巻している。
  • テレビは唐突に日本語が出てきたりする。クイズ番組を多く見かけた。
  • 本の判型は最小でもB6判ほどはある。書店の質は日本のほうが高い。
  • 夜市は、縁日が毎日開かれているような感じ。食事は安くておいしい。

このうちの何点かについて、下に詳述しよう。

桃園国際空港から台北市内までは、高速道路を利用してバスで1時間ほどの距離だという。(なお、帰りにホテルからタクシーを使って空港まで行ったときには、30分で着いた。)そこで台北車站(駅のことを站という)まで、リムジンバスに乗っていくことにした。値段はNT$150(NT$1=約3円)。バスで驚かされたのは、座席の豪華さだ。ホテルの応接室のソファーのように、大きくてふかふかしている。

バスが高速道路から一般道に降りてしばらくしたときのことだ。途中で停車した。何だかわからないままでいると、車掌らしき男性が「Change a bus」と言っている。リムジンバスを降り、少しくたびれた路線バスに乗り込む。あとで知ったのだが、高速道路ではリムジンバスを使い、市内に入ったら目的地別に路線バスに乗り換える仕組みを採用しているバス会社があり、それに当たったらしかった。もちろん、そのときは何も知らない。

路線バスの運転手はタバコを吸ったり携帯電話で話したりして、なかなか発車しようとしない。私たち以外の乗客は全員が大陸からの中国人のようだったが、彼らも不審そうに眺めている。相方は、「この適当さは普通やで。たぶん次のリムジンバスの客も詰め込む気ぃちゃうか」と言う。そのとおり、次のリムジンバスが来るまでバスは発車しなかった。運転手にとっては残念なことに、次のリムジンバスから台北車站に向かう客はいなかったようで、バスはそのまま発車した。

泊まったホテルは中山駅から10分ほどのサンワン・レジデンスである。ここは日本語が通じるし設備は奇麗だし、今後も台北旅行の際には定宿にしてもよいと思える。市内の移動には、ほとんどMRT(台北捷運)と呼ばれる地下鉄を使った。本当はバスが便利らしいのだが、一見の外国人旅行客には複雑すぎて難しい。

外国の地下鉄というとニューヨークの地下鉄を思い浮かべてしまうのだが、台湾のMRTは日本の地下鉄よりも進んでいる。案内も的確で、MRTの英語掲示板の指示から道に迷ったことは1回もなかった。しかも初乗りNT$20(約60円)と、驚くほど安い。駅では切符が全廃され、すべてタッチ式のトークンに採用されている。台湾市民は、ほぼ全員が悠遊カードと呼ばれるICカードを利用していた。これもあとで知ったのだが、台湾観光協会では日本人観光客向けに悠遊カードのプレゼントキャンペーンを開催している。

車両はドイツ・シーメンス社や川崎重工業のものを使っているようで、新幹線のN700系のように暖色系の照明が採用されている。ドアの幅が広く、車体も日本の地下鉄より幅広ではないかと思われる。私が合理的だと感心したのは、座席の材質がマクドナルド店内と同様な強化プラスチック製であることだ。たしかに座り心地はソファに比べて劣るが衛生的だし、近距離列車には十分だろう。

旅行に出かける少し前に、どこかのブログで誠品信義店について触れられており、同書店に興味を持った。そこで足を運んでみたのだが、特にどうということはない。ただ、台北の書籍そのものは興味深かった。たとえば本文の文字サイズは10ptほどある。台湾は繁体字なので、あるていどの大きさでないと読みづらいのだろう。その結果、判型も日本の文庫本にあたるものはない。それでも近視になりがちなのか、台北にはメガネ屋や眼科が林立していた。

同じ書店なら、MRTの中山駅から雙連駅までつづく中山地下街に書店街があるので、そちらを覗いてみることをオススメしたい。幼児教育の書籍など、けっこうおもしろそうなものがあった。CD/DVD店の軒先では子供たちが地べたに座り込んで「ドラえもん」を観ていた。そういえば、旅行中のマクドナルドでもドラえもんグッズのプレゼントキャンペーンを実施していた。彼の地でのドラえもん人気は本当なのだ。

2日目の夜に、剣潭駅の駅前からつづく士林夜市に出かけた。一般に台湾は宵っ張りなのか、店の開店時刻は11時であることが多かった。その一方、夜市は深夜に及ぶ。ちょうど祭の縁日が毎日あるような感じだ。台湾の食材の中では香腸が気に入った。ある店の中では中学生風の子供が料理する奥で父親らしき中年男性が寝ており、「じゃりン子チエ」を思い浮かべた。

Tags:
本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

Before...

Link toms sko norge [I l酶pet 2013 har vi i forbindelse med forskningsprosjektet..]

Link toms sko norge [Oh, okay. And your help is needed. Two died at the scene, ..]

Link Toms Sko [en germaniumdiode og en hodetelefon fra krigens dager, kan..]



プロフィール

渡辺 慎太郎(na@10days.org)

分野別表示

Admin | Client | Dev | Excel | Linux | PC | PDA | Web | iPad | web | 家電 | 文具 | | 英語 | 言語 | | 音楽

月別表示

1999|07|
2003|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|

最近の記事

雨量情報 dictionary.com Yahoo google Yahoo! 路線情報 東京アメッシュ l-mura l-aka l-momo 目次 r-mura r-aka r-daidai r-kiiro asahi.com nogulabo r-sora r-midori r-midori r-momo