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十日日記


2011-04-12

Link 制約条件の理論

ザ・ゴール ゲリラ的なプロジェクト管理の手法について調べ物をしている際に、「制約条件の理論」(TOC)というものを目にした。イスラエルの物理学者が提唱したもので、もともとは製造業の生産管理の効率性を上げるために作られたという。そこで、TOCが人口に膾炙するきっかけとなった小説――エリヤフ・ゴールドラット『ザ・ゴール』(三本木亮訳、ダイヤモンド社、2001年)を読んでみた。

小説という形態をとっているため、学ぶべき事柄が散在している。以下にメモしておく。

まず、生産管理にとっての指標は3つだけであるという(p.97)。それは、(1)スループット、(2)在庫、(3)作業経費だ。ただし、「在庫」などは定義が通常とかなり異なるので注意が必要である。

  1. スループット:販売を通じて(生産ではない)金を作り出す割合→入ってくる金
  2. 在庫:販売目的の物を購入するために投資した金すべて→滞留している金
  3. 作業経費:在庫をスループットに変えるために費やす金→出て行く金

ただし、ここでは付加価値は考慮されない。たとえば直接経費は「在庫」には入れない。そして、ボトルネックが市場にないかぎり、スループットを高めるべきだという。工場では、依存的事象と統計的変動とが重ね合わさってスループットに影響を及ぼす(p.139)。

p.217の会話では、工場運営の9つのルールのうち最初のものとして「需要に合わせるべきは生産能力ではなく製品フロー」という説が出てくる。(残り8つのルールについては見つけられながった。)資源をボトルネックと非ボトルネックとに分けて、ボトルネックを最大限活用し、生産能力を高めるように全力を注ぐべしという。また、非ボトルネックへの過剰投資を避けること(p.318)も重要。

p.357の会話では、資材が工場を通過する時間を4分類している。

  1. Setup(段取り)
  2. Process Time(処理時間)
  3. Que Time(自分が他の資源の空きを待つ時間)→ボトルネックの部品で多い
  4. Wait Time(他の部品の到着を待つ時間)→非ボトルネックの部品で多い

同書を読んだだけでは、TOCを理解したことにはならないだろう。また、新しい指標による生産管理についても不明な点がある。もう少し勉強する必要がありそうだ。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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